- トップ
- インタビュー
- 2020年インタビュー
- 創価の146キロ右腕・森畑侑大は「6番手投手」からいかにして都内屈指の本格派に成長したか
第1227回 創価の146キロ右腕・森畑侑大は「6番手投手」からいかにして都内屈指の本格派に成長したか2020年07月30日
【目次】
[1]中学時代は6番手で打たせて取る投手
[2]活動自粛期間では10キロの増量に成功
活動自粛期間では10キロの増量に成功

森畑侑大
創価に入学後、森畑がまず着手したのは体作りだった。
当時の体重は68キロで、筋力もあまりついていなかった。
中学時代は行っていなかったウエイトトレーニングを行うことで、球速は右肩上がりに伸びていき、またフォームに安定感も出てきた。
「練習の30分後ぐらいに食事をするといいと言われていて、高校からは寮に入ったのでそれができたのも良かったと思います。増量する環境としては最高でした。
また中学時代に行っていたランニングも土台になって、普段の練習で行ってるシャドーピッチングもプラスになったと思います」
高校2年生に上がる頃には体重は78キロ程に増加し、また球速も140キロ台に到達。この頃から投手陣の一角としてマウンドに立つようになり、昨年の夏の選手権西東京大会でも5試合に登板。
特に甲子園出場を懸けた決勝の國學院久我山戦では、最終回に勝ち越し許しなおも満塁の場面でマウンドに登り、追加点を食い止める役割を見事に果たした。
結果的に夏はあと一歩のところで甲子園には届かず、また秋季大会でも準決勝で帝京に敗れて甲子園には届かなかったが、夏、秋と好投を見せたことで都内屈指の好投手としての地位を確立。この夏も注目度は非常に高い。
森畑は夏の躍進に向けて、体力面の強化を掲げてトレーニングを積んできたことを明かす。
「準決勝の帝京戦では7回くらいに足が攣ってしまい、体力や持久力を課題に挙げて練習を積んできました。9回を投げきるスタミナと、もちろん今以上に球速も上げていきたいと思っているので、敵がいないぐらいの投手になって夏を迎えようという思っています」
コロナウイルスによる活動自粛の期間では、走り込みやウエイトトレーニングを積む中で、約10キロの増量に成功。
片桐監督も「彼の自覚、高いレベルを目指す意識の現れだと思います。体重が増えたことで馬力が増し、体の安定感も変わりました。将来的には多くの人を魅了できるスケールの大きな投手になって欲しいですね」と口にするなど期待は大きい。
現状は大学経由でのプロ入りを目指しているが、まずはこの夏に「東京都ナンバーワン右腕」の称号を不動のものにできるか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)
関連記事
◆控え選手中心の中学時代からプロ注目の大型捕手へ。田所宗大(いなべ総合)の着実な成長ステップ
◆通算58本塁打の大砲、超高校級の「坂本勇人」など「公立校」にいる逸材たち
◆【組み合わせ】2020年三重県高等学校野球夏季大会