目次

[1]いなべ総合の教えはすべてが新鮮だった
[2]全体練習再開から146キロを計測するなど着実な成長

 今年の三重県を代表する大型右腕として注目を集めているのが、伊東 邑航だ。182センチ88キロと恵まれた体格から最速146キロの速球、3種類のスライダーを武器にする投手だ。正捕手の田所 宗大曰く、好不調関係なく、どの試合でも、安定してゲームが作れるゲームメイク能力の高さが最大のウリだという。

 多数のNPB球団からも注目を集める伊東の成長の歩みに迫った。

いなべ総合の教えはすべてが新鮮だった


 小学校1年生から野球を始め、そして5年生から投手人生がスタートする。そして、大池中に進み、軟式野球でプレーし、この時からいなべ総合の憧れを持っていた。
 「自分と同じ大池中の先輩で、いなべ総合のエースだった倉田さんは2015年、主将だった加藤 勝平さんは2012年の県予選の決勝に出場したんです。尾崎先生から教わって、成長した姿を見て、自分も尾崎先生から学んで甲子園に行きたいなと思いました」

 そしていなべ総合に進むと、尾崎監督の教えはすべてが新鮮だった。
 「フォームの動きだけではなく、体の構造まで踏み込んで教えていただきました。尾崎先生から教わって、投球フォームはここまで考えて投げるのかと思いましたね。中学時代に教わったことがないことばかりで、一から学ぶ形となり、とても勉強になりました」

 伊東が成長できたのは尾崎監督の教えや、日々行っている密度の濃いトレーニングの質を高めるために、少しでも多く吸収しとうとした姿勢があったことだ。いなべ総合では、野球ノートを取っている。投手は投球フォームのイラストを書いて、フォームのことを学んだり、日々の練習の振り返り、投球の振り返り、そして改善ポイントを記入をしていく。

 伊東は野球ノートを通して、「練習の質は上がっていった感じはあります」と振り返るように、伊東はいなべ総合入学1年間で2年春の練習試合で最速142キロをマークするようになる。
 「高校に入学して、ウエイトトレーニング、体幹トレーニング、自重トレーニングなどを重視して取り組むようになりました。それがあったからこそ球速が伸びたと思います」

 2年夏の三重大会の宇治山田商戦では最速145キロを計測。2020年度のドラフト候補と思わせるパフォーマンスをしっかりと示すことができた。

 そしてセンバツを狙った2年秋の県大会準々決勝で東海大会に勝ち進んだ近大高専相手に7回を投げ、1失点、10奪三振の快投を披露するが、伊東は「自分はいつも惜しい負けをしてしまうので、勝負強さということを意識して練習試合は投げてきました」

 その後の練習試合でも好投を見せてきた伊東は勝負の冬を迎えた。

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