第1221回 攻撃の都立富士森を代表する大砲・鈴木亮汰。磨き上げたバッティングで強豪の壁を打ち砕く!2020年07月24日

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【目次】
[1]硬式で活かされたソフトボールの打ち方
[2]この夏はチームの勝利に貢献する一打を!

 昨秋の東京王者・国士舘。2年連続で秋の東京を制した強豪に、2回戦で打ち合いの接戦を演じたのが都立富士森。この時、ホームランを放ち存在感を出したのが都立富士森の主砲・鈴木亮汰だ。

 バッティングが武器である都立富士森にとって、まさに中心選手である鈴木に話を聞き、国士舘戦のことだけではなく、これまでの野球人生も語ってもらった。

硬式で活かされたソフトボールの打ち方



都立富士森を代表する大砲・鈴木亮汰

 ソフトボールではあったが、鈴木は小学3年生からバットを握る。当時からチームの3番、もしくは4番に座るなどバッティングでチームに貢献する選手だった。鈴木本人も当時のことを振り返ると、「バッティングには自信がありました」と少し懐かしそうに語る。

 その後、八王子市立第四中学に進学した鈴木は野球部に入り、本格的に野球の道へ歩み始めた。だがソフトボールとの大きな違いを鈴木は感じでいた。
 「最初はファーストを守っていたのですが、ソフトボールに比べると軟式はかなり跳ねるので、バウンドを合わせてゴロを捕るのが一番苦労しました。
 バッティングでも最初のうちはこすってしまうことが多くて、打球がなかなか飛びませんでした」

 特にバッティングに関しては、ソフトボールの時は上からボールをつぶすようなイメージでボールに回転をかけて飛ばしていた鈴木。しかし、軟式の場合だとボールが柔らかい分、つぶれしまうことでボールが飛ばなかったのだ。

 そこで上からバットを出すダウンスイングからレベルスイングに変更。ボールとバットの芯をしっかりコンタクトできるように、スイング軌道を変えるようにした。

 素振りの時からバットの出し方に注意して、1年間かけてフォームを固めた鈴木。すると、2年生に進学するころには「軟式の打ち方の感覚は掴めました」とそこからは自信を持っていたバッティングでチームに貢献した。

 その後、鈴木は都立富士森の門を叩くことになるのだが、進学のキッカケは何だったのか。鈴木に振り返ってもらった。
 「まだ高校野球のことを調べていなかった時に、たまたま都立富士森の練習を見まして、その時に明るい雰囲気で練習をされていたので、『ここでやりたいな』と思って進学を決めました」

 そして都立富士森に入学し、高校野球の世界に足を踏み入れた鈴木。今度は硬式野球に変わることになったが、本人の中では守備に戸惑いがあった。
 「まずは打球が怖かったです。入学した時はファーストでしたが、バウンドが合わせられない。また投げる感覚も違うので、苦戦しました」

 しかし鈴木の武器だったバッティングに関しては、ソフトボールの時に培った感覚が活かされた。
 「ソフトボールの時にボールに回転をかけて飛ばすようにしていたので、硬式になりましたが、早めに慣れました」

 それでも高校野球のレベルに対応するのに時間を要し、2年生の春にベンチ入りを掴んだ鈴木。その時に高校に入って初めてホームランを放つなど、武器であるバッティングで存在感を発揮し始めた。では1年間かけて鈴木は何を変えたのか。それはタイミングの取り方だった。

 「ソフトボールの時は大胆に足を上げていたんですけど、高校野球はストレートだけではなく変化球も混ぜてくるので、すり足に近いような形でタイミングを取るように入学してすぐに帰るようにしました」

 旧チームでは主将を務めていた池島大空を参考にしながら、バッティングフォームを固め続けた鈴木。その結果2年生の春に初めてベンチ入りをすることができたのだ。

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