目次

[1]フルスイングを信条に活躍した中学時代
[2]長打だけではなく、打率を残せるバッターに

 作新学院佐野日大と並び、栃木の高校野球を引っ張る存在である青藍泰斗。昨秋は文星芸大附との接戦を制して22年ぶりの優勝で関東大会に出場。高いポテンシャルを秘めた選手を多く揃えている今年のチームの中で抜きんでた存在が石川 慧亮だ。

 中日でプレーをする石川 翔を兄に持つ石川 慧亮。自慢のフルスイングから強烈な打球を飛ばし、高校通算20本塁打を放っているが、NPBのスカウトからも注目が集まる。
 守備でも外野から鋭い送球を見せており、潜在能力の高さを随所に見せる。そんな石川の成長ストーリーに迫っていきたい。

フルスイングを信条に活躍した中学時代


 石川の野球人生は小学1年生から。兄・翔についていく形で同じチームに行き、その流れで野球を始めた。「兄は昔から方が強くボールも速い。『凄いな』という感じでした」と兄・翔に尊敬をしながらも、石川は中学に進むと硬式の志村ボーイズへ進むことを決めた。

 「練習環境が良かったので、『ここでやれればいいな』と思っていました。また指導者の方も良い方ばかりでしたので、それらが決め手になりました」

 先輩には昨夏の甲子園に出場した八戸学院光星島袋 翔斗、さらには國學院久我山問矢 大雅。そして同級生には桐光学園安達 壮汰など実力ある選手たちが多くいた。そのなかで石川が出場機会を掴むべく意識したことは、石川の代名詞となっている「フルスイング」だった。

 「とにかく振る、フルスイングというのが中学時代は自分の持ち味でした。それはある程度自覚をしていましたので、ずっとやり続けていました」

 すると石川は3番打者として試合に出場。ジャイアンツカップも2度経験し、2年生の時にはベスト8に進出するなど、実績を積み重ねてきた。しかし当時は現在のようなホームランバッターではなく、「確実性といいますか、チャンスメイクが役目でしたので打率を残すタイプでした」と振り返る。

 そして高校では、兄と同じ青藍泰斗へ進学する。
 「甲子園を目指して兄が青藍泰斗に入学して、甲子園に届かなかったので、敵を取るではないですが、そういった気持ちで入学を決めました」

 こうして青藍泰斗の門をたたいた石川。アベレージヒッターから強打者へ生まれ変わるのはここからだった。

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