目次

[1]イチロー選手に憧れ小学校3年から野球を始める
[2]ピンチになればなるほど気合いが入る

 2020年はここまで中学野球も大会数が大きく減少し、選手にとっての貴重なアピールの機会が失われているが、その中でも頭角を見せている中学3年生はいる。

 東北地区で剛腕として名を鳴らしているのが、宮城仙北ボーイズの近藤悠人投手だ。
 身長175センチ、体重80キロのガッチリとした体格から投げ込む直球は最速138キロを記録し、気持ちの強さも申し分ない。
 そんな近藤投手に、これまでの歩みや高校野球での目標を伺った。

イチロー選手に憧れ小学校3年から野球を始める


 様々な中学野球チームの指導者に話を聞く中で、東北地方で非常に高い評価を受けているのが宮城仙北ボーイズの近藤投手だ。最速138キロの力強い直球もさることながら、気持ちをぶつけてくる強気なピッチングスタイルが最大の特徴で、関東圏でもその噂を耳にしていた。

 宮城仙北ボーイズは、宮城県の北西部に位置する大崎市で活動を行っているが、近藤投手が住んでいるのは岩手県一関市。練習グラウンドまでは片道1時間がかかるが、両親の支えもありながら週4日の練習に励んでいる。

 「監督さんの誘いもあり、宮城仙北ボーイズを選びました。チームメイトにも岩手県から通っている選手はいて、2学年上の佐藤 紅琉さん(明秀学園日立2年)も岩手から通われていました。佐藤さんへの憧れもありましたね」

 現在は投手として活躍を見せる近藤投手だが、野球を始めた時は野手としての活躍を思い描いていた。幼い頃から、メジャーリーグの舞台でプレーするイチロー選手の姿に憧れており、小学校3年生の秋から少年野球チーム・涌老野球クラブに入団して野球を始めた。



近藤悠人(宮城仙北ボーイズ)

 「ずっと小さいころからイチロー選手に憧れていて、打者としてプロ野球選手になりたいと思っていました。4年生の冬から投手をすることになりましたが、肩の強さには元々自信はありましたね」

 投手を始めた当初はコントロールに苦しみ、「投手には向いていないのではないかと思っていた」と振り返るが、練習を重ねる中で制球難も徐々に改善。小学校6年生頃からは、試合をしっかりと作ることができるようになり、県大会ベスト16の成績を残した。

 「それでも当時は、自分よりもすごいなと思う選手はいっぱいいました。
 昔に比べたら今は成長したなという感覚はありますが、バッターもピッチャーもみんな凄かいなと感じました」