目次

[1]怪我があったからこそさらに進化ができた
[2]徳山のフォーム改造に迫る!

徳山のフォーム改造に迫る!



徳山壮磨

 そして徳山の成長で大きく関わっているのはフォーム改造だ。怪我を機にすべてを見直した。徳山は「投球フォームについてもトレーナーの土橋さんに教えてもらった理論を守り、これまで自分が考えていた理論は全て捨てました」

 教えてもらった理論というのは、「軸足」を起点にするというもの。
「自分は足を上げたとき、左足をついて投げていたんです。とはいっても大きくメカニズムを変えたわけではなく、今までのように、左足を下ろす時、一度、足の裏を打者に見せるように動かす動作は変わりありません。

 変えたのは上半身の意識です。今までは肩をぶつける感じで、右肩に負担がかなりかかっていたんですよね。軸足を意識して、上半身を残すことで、体の捻じれが生まれます、下半身は回っていても、上は残っているので、このねじれで開放する感じです。なので、腕を振ろうと思わなくても、強く意識しなくても、勝手に腕が振れるようになります。

 土橋さんからプレートを軸足で蹴るイメージで投げることが大切だと教わって、ピッチングで大事なのは軸足(右投手は右足)はすべての鍵を握っていると言っても過言ではないです」

 この投球フォームにしたことで、負担をかなり軽減でき、痛めることもなくなった。
「負担がかからないフォームを見つけていくことで、怪我もなくなりましたし、怪我をしてからの方が球速も上がっていて、今は良い状態で投げているので、投球フォームは本当に大切だと考えています。」

その言葉通り、取材日のシート打撃では、常時145キロ前後のストレートを次々と投げ込んでおり、状態の良さが伺えた。

そして春季リーグ戦は1試合総当り方式となった。試合数が少なくなったが、すべての試合で勝ちを目指していく方向性は変わりない。徳山にかかる期待も高くなる。3月下旬の取材で徳山はこう意気込んでいた。
「プロで活躍するために頑張っているために3,4年は結果を残さないといけない大事な時期なので投げた試合はすべて勝つ。最優秀防御率を獲る。とにかくリーグ優勝。日本一の階段を登るためにリーグ優勝して、スタートラインに立ちたいです」

 来年には、小宮山監督の言葉通り、12球団から騒がれるような投手となっているか、注目したい。

 高校野球ドットコムのチャンネル「ドットコムチャンネル」では、大阪桐蔭・西谷監督のエピソードや、フォーム改造術について映像を交えながら説明をしている。ぜひ、その映像を見ながら、理解を深めてほしい。

(取材=河嶋 宗一


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