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第1124回 最速142キロの野球小僧がスーパー中学生と呼ばれるまで 山田陽翔(大津瀬田ボーイズ)【前編】2020年02月21日
チームを引っ張り、注目を浴びても一番練習する

投球中の山田陽翔(大津瀬田ボーイズ)
また、投手出身の山尾監督から柔軟体操の重要さを説かれてからは毎日欠かさずに取り組んだ。それにより、「球のスピードやノビ、スピードを意識できるようになりました」とボールの質が向上。2年生の秋には139キロが出るようになっていた。
最上級生となってからは主将に就任。
「やるからには勝ちたいので、自分だけではなく、周りにも声をかけて、勝つように意識していました」と自覚も芽生え、精力的にチームを引っ張った。
山尾監督は「彼がチームを引っ張ってくれて、それで周りのレベルも上がっていきました。今の3年生は彼を中心としたようなチームでした」と山田のリーダーとしての資質を認めている。
性格的には非常に明るく、ムードメーカー的存在だ。能力面、人間性を踏まえても彼がチームの中心になるのは必然的なことだった。高校でもプレー、言動の両面でチームを引っ張っていく存在となることだろう。
誰もが認めるチームの顔となった山田は昨年3月に大阪で行われた「ニューバランスチャレンジ」のスピードガンコンテスト(その時の記事がコチラ)で出場選手最速となる139キロを記録して脚光を浴びた。
「あのような注目される中で自分の持っている力を出せたので、凄く成長できたと思います」とさらなる飛躍のきっかけとなったようだ。
3年生になると周囲の視線も熱くなったが、「注目される方がアドレナリンがいっぱい出て、いい刺激をもらえます」と重圧に感じることなく、本来のパフォーマンスを発揮した。かといって天狗になるわけでもなく、「一番多く練習している子だと思います」と山尾監督が話すようにひたむきに努力を続けていた。
山田の代は全国に繋がる大会で思うような結果を残せなかったが、ローカル大会で4つの優勝を成し遂げている。その中でも「『勝ちに行くぞ』と言った試合で優勝できたので、凄く雰囲気が良かったです」という4月の大阪阪南大会が最も印象に残っているそうだ。
今回はここまで!次回の後編では話題になったテレビ出演、二刀流への思いを語ってもらいました。後編もお楽しみ!
(記事=馬場 遼)
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- 山田 陽翔(大津瀬田ボーイズ)
- ポジション:投手
- タイプ:右投右打
- 大津瀬田ボーイズ