目次

[1]変化球の投げ込みを一部制止されて直球の威力が向上
[2]更なるスケールアップと投球にも幅を


本間晴希(札幌龍谷)

 秋季大会で北海道ベスト4に進出した札幌龍谷の中心選手の1人が本間 晴希である。180cmの長身の本間はどのような成長曲線を考えているのだろうか?

 本間は、「今年の冬は、長打を打てるように強いインパクトと体づくりというのを今やっています」と話す。

 もちろん、長打と言うには理由がある。それは本間の考える中軸の役割というのがある。

「中軸で打つためにはランナーを返す役割というのを満たさないといけないので長打を打てるように考えています。今までは、球に対応はできるんですけど単打というのが多かったので」

 実に明快な答えである。目標から逆算して行動を決めているのである。また数値目標もしっかりしていた。

「個人では今年の全道大会が3割少ししか打てなかったので4割は打ちたいです」

 個人目標が非常にしっかりしているのである。本間は個人の目標をこのように秋・春・夏と定め、それに向かって着実に成長を続けているのである。そして個人のプレーとしてのレベルアップだけでなく、周りへの気配り・気付き力の強化も念頭に入れている。

 「日頃から寺西(直貴)先生から周りに目を配れることがプレーにつながると言われているので、 チームメイトにもそうですし、練習でも周りに目を配るようにしてます」

 これこそが、札幌龍谷野球の真髄である。寺西監督は、些細な気づきの重要性を常に説いているからだ。それは主軸の本間にも伝わっている。

 目標が明確な選手ほど伸びる。厳しい冬を超えて本間が一皮むけているか、そして、自身も語っていた「全道ベスト4というのが最高の成績になっては行けないと思うので、全道優勝を目指しています」という目標に到達するためにも、本間は歩みを止めないつもりだ。夏での大暴れを期待したい。

(記事:田中 実)

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