第1112回 投打で鹿児島屈指の実力者 末永悠翔が鹿児島玉龍を選んだ理由とは【前編】2020年02月07日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]2つのケガで成長できたこと
[2]「どうやって揺さぶろうか?」と考えさせる選手

 第101回選手権鹿児島大会で、ベスト8まで進出した鹿児島玉龍。2年生ながらリードオフマンとして打線を牽引し、「8強入り」に大きく貢献したのが末永悠翔だ。「走攻守」の3拍子が揃ったプレースタイルは県内でも指折りの実力があり、また投手としても140キロに迫る力強い直球を武器とする。

 今回はそんな末永に、これまでの道のりを振り返っていただいた。前編では、野球選手としてのルーツや鹿児島玉龍へ入学した経緯などを紐解いていく。

2つのケガで成長できたこと



末永悠翔(鹿児島玉龍)

 末永「投手」のプレーを見たのは彼が1年生だった2年前の8月、鹿児島市内大会の鹿児島実戦だった。父・広樹さんは鹿児島商時代に強打者として実績があり、体育教員で川辺加治木工沖永良部などで監督をしていた。年子の兄・壮汰は鹿児島中央の主将…血筋的に前評判の高かった選手がリリーフのマウンドに上がった。負け試合であり短いイニングしか投げなかったが、直球一本の力強い投球で鹿児島実の強力打線を抑えたインパクトは大きかった。

 だが1年秋の初戦、鹿児島城西戦で投げて以降、右肩痛に悩まされマウンドには上がれなかった。2年時は外野手として出場。昨夏のベスト8入りにリードオフマンとして貢献し、打者、野手としても非凡な才を示したが、8月の鹿児島市大会準決勝・鹿児島工戦で左足首を骨折。秋の大会は出場叶わず、シード校として臨んだチームも3回戦で枕崎に敗れた。高校野球ではおよそ悔しさしか経験していない。だが、谷口裕司監督は2つの大きなケガが末永を大きく成長させるきっかけになったと考えている。

 「彼が投げられないことで、他の選手たちが『自分がやらなきゃ』という気持ちになった。精神的に未熟なところがあった末永自身も自分がプレーで引っ張るという姿勢を見せつつある」。

 春、そして夏が楽しみと谷口監督も、末永自身も考えている。

【次のページ】 「どうやって揺さぶろうか?」と考えさせる選手

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

下林源太
末永悠翔
  • 鹿児島玉龍
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:174.5センチ74.5キロ
  • 2003年3月17日生まれ。鹿児島市出身。小4から野球を始める。伊敷台中卒。
  •  
【関連記事】
第1113回 県内でも指折りのプレイヤー・末永悠翔(鹿児島玉龍) 2つの怪我を乗り越えて【後編】 【2020年インタビュー】
第1107回 プロ入りを目指し佐賀から鹿児島へ 鹿児島NO.1右腕・ 八方悠介(鹿児島城西)が味わった悔しさ【前編】 【2020年インタビュー】
第1010回 「勝たなきゃ」より素直な「勝ちたい」気持ちを引き出す 鹿児島城西【後編】【野球部訪問】
第1006回 「夢のままで終わらせず、現実に!」福重 圭誇(尚志館)【後編】 【2019年インタビュー】
第947回 本命・神村学園、対抗馬・鹿児島城西? 台風の目はどこか?【鹿児島大会展望】【大会展望・総括コラム】
鹿児島玉龍vs奄美【鹿児島県 2019年 第61回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会】
第850回 神村学園を軸に優勝争いか?鹿児島の春をパートごとに徹底解剖!【大会展望・総括コラム】
第36回 鹿児島玉龍(鹿児島)「緊張感ある練習で5度目の夏の甲子園を目指す!」【冬が僕らを強くする2019】
第516回 伝統を受け継ぎ、アップデートを続ける国分中央(後編)【野球部訪問】
鹿児島城西vs鹿児島玉龍【鹿児島県 2018年秋の大会 第143回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選】
鹿児島玉龍 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー