目次

[1]数字以上に印象的な活躍を見せる岸潤一郎のスター性
[2]「屈辱」を「成長」に変える

後がない立場だからこそ開幕一軍を目指したい



色紙を掲げる岸潤一郎(徳島インディゴソックス-西武ライオンズ)

 最初からそんな気持ちだったわけではない。入団から橋本 球史コーチから野球に取り組む姿勢、気持ちについて何度も厳しく叱咤激励された。

 そして2年目はショートを守るようになったが、全くの素人。何か参考にできるものがあればと思い、プロ野球選手の動画を見たが、「源田(壮亮)さんの動画を見ましたが、うますぎてよい意味で参考にならなかった」と苦笑いする。

 そんな岸が上達するには練習しかなかった。

 練習前、練習後に橋本コーチがノッカーを務め、ひたすら数をこなして守備力を磨いていった。その日々に岸は「死に物狂いでした」と笑う。それでも、決して折れなかったのはNPBに行きたい。その一心だけだった。

 こうした1年間の取り組みや活躍が評価され、NPBに入る目標をかなえた。ただこれはゴールではなく、スタート。今年24歳を迎える岸は時間の猶予がないことは理解している。
「自分は今年の新人選手では上から2番目の年齢で、10代の選手と同じ感じでやっていれば、生き残れないと思っていますし、開幕一軍を目指していきたいと思います」

 

 そのためにアピールポイントと課題も明確に答えてくれた。

「どこでも守れるユーティリティをアピールしていきたいと思っています。また、走塁については源田さん、金子(侑司)さんから教えていただけるようであれば、ぜひ学んでいきたい。まだ感覚的なところがあるのでそこを突き詰めていきたい。打撃については徐々に状態を上げていければと思っています」

 キャンプは二軍スタートとなったが、アピールのチャンスはまだまだある。入団会見前に球団施設を見学しながら、「環境は本当に素晴らしいですし、そういう環境のもとで野球の技術を磨けることは本当に幸せです」

 NPBでプレーできる喜びをかみしめながら毎日を送っている。ドラフト最下位指名からスター選手へ。そんなサクセスストーリーを誰もが願っている。

(取材=河嶋 宗一

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