第1107回 プロ入りを目指し佐賀から鹿児島へ 鹿児島NO.1右腕・ 八方悠介(鹿児島城西)が味わった悔しさ【前編】2020年02月03日

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【目次】
[1]佐々木監督に魅せられて
[2]「屈辱」を「成長」に変える

「屈辱」を「成長」に変える



力投する八方悠介

 順調に成長し、直球の最速は140キロ台を超え、2年春からエース番号を背負った。前野と3年生で楽天の育成2位だった小峯 新陸、右腕3枚を擁するチームは、夏の大会の第2シードで優勝も十分狙えるチームだったが、昨夏は野球人生最大級の屈辱を味わうことになる。

 4回戦の鹿児島玉龍戦。前野が先発し、5回に2点、6回に1点を加え順調に進んでいたかに見えたが6回裏、前野が突如崩れて集中打を浴びる。瞬く間に同点に追いつかれたところでリリーフのマウンドに上がったが「勝てるだろうと思っていたので、全く準備ができていなかった」。

 制球が全く定まらず、6、7回の2イニングで5つの四球、3つの暴投と完全に自滅。終わってみれば3対10の7回コールド負けで、夏の甲子園への挑戦はあっけなく終わりを告げた。

 「地に足がつかないというのはああいう感覚なんだ」と痛感した。体も心も全く準備ができていなかった上に、相手はノーシードながら甲子園出場経験もある公立の伝統校。スタンドの応援も一気に鹿児島玉龍寄りになり、何の抵抗もできないまま試合が終わってしまうというかつてないマウンドだった。

 そんな経験をしたからこそ「あの試合が一番成長できた試合だった」と思える。最後まで油断をしてはいけないこと、心と体の準備を常にしておくこと、力で抑えるよりも制球が大事なこと…「負け」につながった要因の全ては、自分が取り組むべき「課題」であることを教えてくれた大事な教訓になった。

 敗戦の「屈辱」を「成長」の糧に変える。周囲から「力がない」と目されたチームが創部以来初の甲子園を勝ち取れた大きな要因だ。

 今回はここまで!次回の後編では新チーム結成時のことから九州大会4強入りまでの道のり。そして春先以降の戦いへの想いを語ってもらいました。後編もお楽しみ!

(取材=政 純一郎

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八方悠介(やかた・ゆうすけ)
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