第1104回 ドラフト6位でも大成の可能性を秘めた井上広輝(日大三-西武)。高卒プロは常に考えていた2020年01月27日

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【目次】
[1]2年春、夏の甲子園の快投が高卒プロを意識するようになった
[2]背番号「41」を背負い、球界を代表する投手を実現する!

 2019年の高校生右腕は奥川 恭伸星稜)、佐々木 朗希大船渡)が注目を浴びた年だった。そしてそれ以外にも多くの高校生投手が高卒ドラフト1位されたが、同等の潜在能力を秘めた投手がドラフト6位にいる。

 それが埼玉西武6位の井上 広輝だ。2年時、春夏連続甲子園出場。2年冬は東京選抜に選ばれ、キューバのU18代表相手に圧巻の投球を見せた。しかし最終学年は思うような投球ができずに夏は準々決勝敗退で夏を終えた。井上はどんな思いで過ごしてきたのか。そしてプロへの決意を聞いた。

2年春、夏の甲子園の快投が高卒プロを意識するようになった



井上広輝(日大三-西武)

 井上が高卒プロを意識したのは2年春の選抜だ。初戦の由利工戦で6回無失点、5奪三振の好投。さらに迫力のある140キロ後半の速球を投げ込み、大きく注目を浴びた。2回戦で敗れたが井上にとって自信を深める大会となった。

「あの大会で高卒プロは目指していこうと思いましたし、練習のモチベーションとなりました」
 ただ、順風満帆に過ごせたわけではない。2年春の都大会の準決勝・早稲田実業戦で肘の不具合を訴え、途中降板。それ以降、リハビリに努めてきた。投手として投げられない期間は苦しいものだったが、プロに行きたいという気持ちを支えにリハビリ、練習に取り組んできた。

 そして甲子園に復帰し、奈良大附戦で最速150キロを計測。ベスト4進出に大きく貢献した。
「この甲子園の好投で自信をつけて、高卒プロの気持ちはさらに強くなってきました」

 秋では東京代表に選ばれ、キューバ遠征を経験するが、キューバはU-18代表揃い。そんな相手にも井上は140キロ中盤の速球とシンカー気味に落ちるチェンジアップを駆使して、計5回を投げて、11奪三振の好投を見せ、東京代表のエースとしての実力を十分に発揮した。

 ここでつかんだものは大きかった。
「キューバ打線はスイングは強いですし、配球は、かなり考えながら投げました。国際大会は日本の高校野球とはリズム、間隔が違うので、そういったところで投げらえたのもよかったです」

 その後、より高いレベルにいくために投球フォーム、配球などにこだわってきた。
「2年生の時はイケイケどんどんといいますか、勢いに任せているところがありました。ただ最終学年でエースという立場になってチームを勝たせるには、配球を考えながら投げていかないと思いましたので、捕手の佐藤 英雄と話しながら投げていきました」

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プロフィール

井上広輝(日大三-埼玉西武ライオンズ)
井上 広輝(いのうえ・ひろき)
  • 日大三-埼玉西武ライオンズ
  • ポジション:投手
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井上 広輝(日大三) 【選手名鑑】
日大三 【高校別データ】
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