第1102回 指揮官が絶賛する147キロ左腕・松島元希(中京大中京)。覚醒のカギは「良い意味で負けん気の強さ」2020年01月21日

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【目次】
[1]名門の中京大中京の環境に合致し、順調に成長
[2]最速147キロ到達も指揮官が求めるのは「良い意味での負けん気の強さ」

 中京大中京はエース・高橋 宏斗が注目されるが、左腕の松島 元希も最速147キロを誇る。さらに中学時代はセンターを務めていたこともあって、チームトップレベルの俊足を誇る。160センチ台ながら、ポテンシャルは素晴らしいものを秘めている。

 選手に対して「まだまだ」と目線が厳しい高橋源一郎監督も「160センチながら、あの馬力、ボールを投げる速さ、身体能力は素晴らしいものがある」と絶賛する。そんな松島の成長の歩みを追った。

名門の中京大中京の環境に合致し、順調に成長



松島元希(中京大中京)

 幼稚園年少から野球を始めたという松島。名古屋市千種区出身の松島の少年時代を振り返ると、広場で野球、サッカーなどいろんなスポーツをしていた。そういう積み重ねが現在の高い身体能力を生んでいるのだろう。

 そして中学では軟式野球クラブの名門・東山クラブに進む。ここでは主に外野手を務め、俊足を生かし、1,2番。そして2016年には全国制覇を経験。そして進路先は指導者の薦めで中京大中京への進学を決める。

 そしてポジションも肩の強さを買われた投手へ本格転向した。

 入学すると、同級生であるエース・高橋 宏斗の速球に目を奪われる。
 「高橋もすごかったですし、ほかの同級生のみんなも速かったです。自分は軟式なので、ついていけるか不安はありました。ただこういう高い舞台で野球ができてよかったかなと思います」

 レベルの高さに圧倒されながらも、前向きにやっていける人間性が松島にはあった。また投手転向を大きく進めたのも、高橋源一郎監督だ。

 投手に転向させた理由について高橋監督はこう語る。
 「なんといっても160センチ台ながら馬力が群を抜いて違うことです。外野手で足も速く、野手としても行けると思ったのですが、あのボールの速さ、馬力の大きさを見ると、将来的なことを考えて、本人も投手をやりたい気持ちがあったので、すすめました」



松島元希(中京大中京)

 また松島自身、硬式のほうが投げやすい感覚があった。すぐにアジャストすると、順調に成長。1年秋には、入学当初、130キロ前後だった速球は最速138キロまでスピードアップ。ベンチ入りを果たし、1年秋の県大会決勝の東邦戦では先発を任され、打ち込まれてしまったが、高橋監督は打たれても、そこから何かを感じて成長の糧にするために送り込んだ。

 松島は決勝戦の登板を振り返って「あの試合はただ緊張しただけで終わった試合でした。同じ舞台を任されても緊張せず自分の努力をしていこうと思いました」とやる気を高める登板となった。

 松島は投手コーチの三次コーチや投手指導を行う学生コーチの技術指導のもと、才能を伸ばしていく。冬場は公式戦で投げてみて体力不足を痛感した松島は筋力トレーニング、走り込みを行うだけではなく、伸びのあるストレートを投げるためにキャッチボールからも工夫した。

 「マウンドの距離18.44メートルの倍の距離でキャッチボールをするのですが、そこからシュート回転しないように、真っすぐの軌道で投げるように心がけています。シュート回転してしまうと、どうしてもボールの軌道に無駄があったり、体の使い方にも無駄があるということなので、その点は気を付けています」

 一冬超えると、3、4月頃の練習試合ではストレートの球速は140キロに到達。そして夏の愛知大会では4回5奪三振無失点の好投を見せたが、準決勝の戦では7回途中で登板するが、勢いに乗る打線の勢いを止めることができず、2安打を浴び、交代。大事な試合で結果を残すことができず、悔しい夏となった。

 大会後、足を痛め、戦線離脱。だがこの離脱は松島をさらに進化させるものとなった。

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松島 元希
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