第960回 中学生らしからぬ「大人な」好捕手・ 落合真洋(福岡ボーイズ)2019年05月16日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]「地に足の着いたプレー」を支える野球ノート
[2]矢野監督が求める2つの成長


 第28回ゼット旗争奪福岡大会で、ベスト4に進出した福岡ボーイズ。準決勝までの4試合で何と46得点を叩き出し、圧倒的な打力で準決勝まで勝ち上がった福岡ボーイズであるが、その中で4番として打線を牽引した選手が落合真洋だ。

 身長170センチ、体重68キロと、体格面ではそれほど大きな特徴はないが、懐の深い打撃で長打を量産し、通算本塁打も5本を数える。

 またスーパー中学生はスペック面が注目されるが、捕手については、内面の強さ、キャッチング技術、状況判断力など重視すべきだと考えている。今回紹介する落合については、スペック面だけではなく、内面も注目してほしい選手。
 今大会の活躍を振り返ると、準決勝では、一時同点となるセンターへのタイムリーツーベースを放って勝負強い打撃を披露し、また捕手としても冷静な声掛けや状況判断を行う姿が非常に印象的だった。
 では、落合の中学生らしからぬ精神的な強さが見えるプレーはどう培われていったのか?

「地に足の着いたプレー」を支える野球ノート



落合真洋(福岡ボーイズ)

 5月5日、県営筑豊緑地野球場で行われたゼット旗争奪福岡大会の準決勝。福岡ボーイズの正捕手として出場した落合の存在感は際立っていた。
 的確な状況判断や声掛け、絶対にボールを逸らさないといった強い闘争心。中学生とは思えないような、地に足の着いたプレーに惚れ惚れさせられた。落合の良さは自分の強み、弱みを理解していることだ。

 「自分は肩がそんなに強い方ではないと思いますが、ピッチャーができるだけ低くボールを集めることができるように、ショートバウンドなどできるだけ止めることが出来るように心がけています。
 また、キャッチャーは全部のポジションが見えるので、できるだけ指示を多く出して、監督の代わりになれるようにと思っています」

 この落合の言葉が、自身のすべてを表していると言っていい。
 落合は、他の中学生にはない「地に足の着いたプレー」ができる選手で、それは守備だけではなく、バッティングにおいても威力を発揮している。



勝負強い打撃が持ち味の落合真洋(福岡ボーイズ)

 福岡ボーイズの矢野文夫監督も「ランナーを置いたときの勝負強さは凄いです」と語るように、ランナーを置いたときに打席で見せる面構えは、興奮の中に冷静さを併せ持った自信の溢れる表情だ。

 「バッターとしての持ち味は、打点を挙げることができることです。自分でも、チャンスには強いと思っています」

 そんな落合のプレースタイルを支えているのは、チームで取り組んでいる野球ノートだ。
 捕手として、4番として、監督やコーチから様々な指導を受けている落合は、その内容を忘れないため、そして頭の中に記憶するために、日々野球ノートに記録していることを明かした。

 「監督さんからは、普段からたくさん教えていただくことがあるので、同じことを言われないようにしています。野球ノートに書いて忘れないようにする意味もありますが、頭に入れることを一番重視しています」

【次のページ】 矢野監督が求める二つの成長

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

落合真洋
落合 真洋(おちあい・まひろ)
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投左打
  • 身長・体重:170cm・68kg
  • 福岡ボーイズ
【関連記事】
第624回 虎視眈々とチームを仕上げ、夏の福岡を一気に捲る 東海大福岡(福岡)【後編】【野球部訪問】
第622回 キーワードは「配球を読む力」 東海大福岡(福岡)に今なお息づく原貢氏の野球観【前編】【野球部訪問】
第620回 「令和最初の福岡の夏を獲りにいく」役者が揃った東海大福岡の主力たちが語る思い【後編】【野球部訪問】
第615回 「縦縞のプライド」を胸に最後の夏へ突き進む 東海大福岡の主力座談会【前編】【野球部訪問】
第94回 早稲田大学編「スター選手から名監督まで、彩に満ちた『WASEDA』のつながり」【前編】【先輩・後輩・同級生!つながりトリビア】
西田川ボーイズvs福岡ボーイズ【第28回日本少年野球ゼット旗争奪福岡大会】
第930回 人間力と長打力を愚直磨いた「昭和の男」 神宮隆太(西日本短大附) 【2019年インタビュー】
第918回 無欲で打席に立ち続ける福岡ナンバーワンの長距離砲 葛城陸(九州国際大付) 【2019年インタビュー】
第917回 背中で引っ張る「不言実行」の主将力 中川壱生(九州国際大付) 【2019年インタビュー】
第911回 無力を悟り試行錯誤に明け暮れた一年間 下村海翔(九州国際大付) 【2019年インタビュー】
第869回 「あれこれ考えない思い切り」が福岡大真(筑陽学園)の打撃を生み出した 【2019年インタビュー】
岩田 将貴(九産大九州) 【選手名鑑】
葛城 陸(九州国際大付) 【選手名鑑】
中川 壱生(九州国際大付) 【選手名鑑】
安田 大将(駒大苫小牧) 【選手名鑑】
安田 大将(東海大福岡) 【選手名鑑】
九産大九産 【高校別データ】
九州国際大付 【高校別データ】
東海大福岡 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー