Interview

今に生きているU-12日本代表の経験 戸井零士(松原ボーイズ)

2019.04.04

 3月21日、[stadium]大阪シティ信用金庫スタジアム[/stadium]にて、ニューバランスプレゼンツ 第10回関西ボーイズブロック支部対抗オールスター大会の開会式が行われ、その中で参加選手たちが様々なアクテビティに挑戦する「ニューバランスチャレンジ」が行われた。

 大阪中央支部の代表として参加した松原ボーイズの戸井零士は、小学校時にはU-12日本代表にも選出された経験があり、チームでは3番、遊撃手として活躍を見せている。
 今回はそんな戸井にインタビューを行い、松原ボーイズでの成長や高校野球での目標を伺った。

松原ボーイズではすべての面で成長

今に生きているU-12日本代表の経験 戸井零士(松原ボーイズ) | 高校野球ドットコム
大阪中央支部の代表としてニューバランスプレゼンツ第10回関西ブロック支部対抗オールスター大会に出場した戸井零士(松原ボーイズ)

 チームメイトや他のチームとライバルと、楽しそうに談笑したりじゃれ合う様子が印象的な戸井であったが、いざインタビューが始まるとキリッとした表情で歯切れよく質問に答えていく。切り替えの早さと、その凛々しい佇まいに、とても感心させられた。

 小学校時代は、松原ボーイズの小学部に所属していた戸井は、当時から高い打撃技術が評価されていた選手だった。

 卒業後は、そのまま松原ボーイズの中学部に進み、中学1年時にはU-12日本代表にも選出。日本代表として「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」に参加し、初戦のチェコ戦で勝利を決定づける満塁ホームランを放つなど、大きな活躍を見せた。

 U-12日本代表での経験を、戸井は次のように振り返る。
 「チャンスでも、平常心でいけるようになったと思います」

 チームに戻っても、戸井は日本代表という大きな経験を活かして活躍を見せる。
 下級生の頃から試合への出場機会を与えられ、前チームでも1番打者などを任されてきた。現在では、3番ショートというチームの中心選手と言えるポジションを任されており、関西地区でも名前の知れた存在となった。

 戸井は、松原ボーイズの中学部での成長を、次のように語る。
 「下半身の強化とか、スイングスピードとか、精神面も全ての面で成長したと思います。最近は、長打力とチャンスに強いバッティングも持ち味となっています」

 ここまでは、順調な成長曲線を描いていると言っていい戸井であるが、戸井自身はまだまだ足りないところもとても多いと話す。戸井がそう感じているのも、目指す理想が高いからに他ならない。ここからは、戸井が目指していく理想や目標に迫っていく。

[page_break:3番で遊撃手の「花形」坂本勇人選手が目標]

3番で遊撃手の「花形」坂本勇人選手が目標

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大阪狭山ボーイズの家入丞とじゃれ合う戸井零士(松原ボーイズ)

 春の全国大会の出場を逃した松原ボーイズは、現在は夏の全国大会出場を目指して練習に励んでいるという。戸井は、この2か月くらいが勝負であると話し、課題克服に向けても余念がない様子を見せる。

 「打撃では外の変化球をファールにしたり、インコースのボールをファールにしたり、そういうところが出来るようにしたいと思っています。また守備では、ここ一番での正確さを求めていきたいと思います」

 そんな戸井選手が、目標として挙げたのが読売ジャイアンツの坂本勇人選手だ。3番で遊撃手という「花形」を任される戸井にとって、球界の「花形」と言える坂本勇人選手は、まさに目指すべき存在であるのだ。

 「守備でも打撃でも目標にしたいです。坂本勇人選手のような選手になりたいと思います」

 また、戸井は高校野球に向けた目標についても言及した。これからチームでの進路面談も控えている戸井は、甲子園出場という高校野球での目標も達成させるため、自分が行きたい進路に進めるように努めていきたいと意気込みを語る。

 「高校は甲子園が夢の舞台なので、甲子園に出てそこでしっかり活躍して、プロに行きたいと思います。最終的には、侍ジャパンに選ばれるくらいの選手になりたいです」

 松原ボーイズと言えば、新進気鋭の内野手・廣岡大志(ヤクルト)や、最近では筑波大に進学した浜内太陽履正社出身)などを輩出した歴史があり、攻守に秀でたOBが多い印象がある。
 戸井も、その系譜に続くことが出来るか注目だ。

文=栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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