第1090回 高校1年秋の時点で通算21本塁打。大型外野手・吉野創士(昌平)の完成形は鈴木誠也だ2019年12月02日

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【目次】
[1]小学校は千葉ロッテジュニア。中学では通算35本塁打。才能は当時から際立っていた
[2]類まれな素質を最大限に生かす技術習得を

類まれな素質を最大限に生かす技術習得を



大型外野手・吉野創士(昌平)

 そして入学すると1年春の地区予選からレギュラーとして起用される。
 「レベルが高い先輩が多かったですし、なんとかベンチ入りできればと思っていたのですが、いきなり起用されて驚きました」と振り返るが、いきなり走攻守で高い潜在能力を発揮し、存在感を示す。

 夏まで黒坂監督からタイミングの取り方の指導を受ける。
 「自分はタイミングを取るのが遅かったので、なるべくタイミングを取るように指導を受けたことと、また無駄な動きが多かったので、シンプルな形で打てるよう心掛けました」

 また食トレにも励み、入学当初は183センチ69キロだったが、185センチ74キロまでサイズアップする。そして夏の大会では3回戦の草加東戦で2本塁打を放つ。この2本塁打について吉野は興奮気味に振り返る。
 「まず1本目はストレートを狙っていてその狙い通りのストレートがきました。それが外角低めにきたのですが、うまく救い上げることができたんで、スライダーにあてに行った感じなので、うまく合わせられた 監督の教えが生きた感じよです」

 ベスト8に終わったが、17打数7安打8打点と1年生として上々のデビューとなった。

 大会が終わっても、夏休みの練習試合では1試合2本塁打を放ったり、地区大会前の新人戦の越ヶ谷戦では3打席連続本塁打を放つ。
 「レフト、レフト、ライトといろいろな方向に打つことができました」と笑顔で振り返る吉野。秋季県大会前で、高校通算21本塁打と驚異的なペースで積み重ねている。

 現状の課題はタイミング。打撃練習を見てもタイミングが合わず苦しんでいる姿が見られ、先輩たちからもタイミングの合わせ方についてのアドバイスを受けてもらっている。
 「自分の最大の課題だと思っています。タイミングがあえば、監督さんから『お前は何本でもホームランは打てるようになるから』とアドバイスをいただいて、日々、工夫しています」

 そのために動画サイトで、目標とする井上 広大履正社 阪神2位)の打撃の動画を見ながら、タイミングの取り方を研究している。

 そんな吉野の現状についてこう語る。
 「タイミングが合っていないと思っていても当てただけで本塁打にしたり、感覚だけでほかの選手にはないような成果(本塁打)をしてしまうことが多いんですが、それは高いステージでプレーすることを考えればよくないことです。今のままだと高い投手のレベルには対応できないので、しっかりと技術を習得させることを進めています。それができれば、凄い選手になると思いますよ」

 将来的には井上のように技術で好投手から本塁打を打てるスラッガーを目指している吉野。そのレベルに到達すれば、一級品の足、肩があるだけに、鈴木 誠也の再来として騒がれる可能性は十二分に持っているだろう。

 残りの約2年で、どんなプレーヤーに育っているのか、その歩みが見逃せない。

(取材=河嶋 宗一

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プロフィール

吉野 創士(昌平)
吉野 創士
  • 昌平
  • ポジション:外野手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:185センチ74キロ
  •  
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