目次

[1]2020年の大型遊撃手は入江大樹となるのか?
[2]活躍のポイントは「捕手寄り」

活躍のポイントは「捕手寄り」



入江大樹

 入江の成長が感じられるのは打撃の感覚についてしっかりと言葉にできることだ。入江は自身の打撃ポイントについて「捕手寄り」で捉えると語る。
 「これは中学生の時から行っているのですが、僕はなるべく捕手寄りでボールを手元でひきつけて捉えるようにしています。この試合の本塁打も手元まで呼び込んで、浮いてきたスライダーを1球で仕留められて良かったです」

 そんな入江が悔やんだ打席が第4打席のライトフライだ。
 「この打席は前よりで捉えて、当てるようなスイングになってしまったので悔いがあります」

 ホームランを打ったが、4打数1安打に終わったことについて「1本しか打てていないので、4番の仕事は果たせていないと思います。育英の野球は役割に応じた野球が求められているので、出塁することと、チャンスで打つこと。その使い分けができる打撃を来春までにしていきたいです」と意気込んだ。

 打撃だけではなく、「肩の強さには自信があり、三遊間の深い位置から投げられます」とこの試合では春先と比べるとショートの守備がだいぶ上達し動きもよくなりスローイングも強く、大型遊撃手として印象付けるものだった。
 ここまでのパフォーマンスは実に強烈。来春、自分の考えを具現化できる活躍ができれば、もっと騒がれる存在となるだろう。

(取材=河嶋 宗一

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