目次

[1]投手それぞれの個性を引き出すためにコミュニケーションを忘れない
[2]ザ・キャッチャーと呼べる考えこそが最大の武器

 神宮大会初出場にして初優勝へあと1勝。かつては「機動破壊」で高校野球界を席巻した健大高崎。今年は群馬県大会3位で関東大会に出場すると、常総学院西武台、さらに東海大相模山梨学院を下して明治神宮大会へ。その健大高崎で主将でキャッチャーを務める注目捕手・戸丸 秦吾に話を聞いた。

投手それぞれの個性を引き出すためにコミュニケーションを忘れない


 初めての神宮大会で倉敷商明豊と連続のタイブレークを制してベスト4。そして準決勝では白樺学園を下してきた健大高崎。まさに破竹の勢いで勝ち進んできているが、今年のチームは強打が1つの武器だが、投手力も大きな武器だ。

 エース・下 慎之介橋本 拳汰の2枚看板を筆頭に、長谷川 秀朝井 優太ら強力投手陣を継投と完投を使い分けながら、上手く運用して相手打線を躱していく。

 そもそも健大高崎は古島弘三医師による助言をもとに、投手陣の球数を管理・制限している。それでも投手陣を上手く起用して勝ち上がる地力を勝つことで証明している。

 だが、投手陣を引っ張る捕手も功労者の1人であることは間違いない。その重役を担っているのが主将の戸丸 秦吾だ。

 戸丸は中学時代のNOMO JAPANに選出された実力者で、二塁送球も1.87秒(倉敷商戦)をマークする強肩を持つ。バッティングでは下位打線ではあるが、ミート力をウリにするバッターとしてチームの勝利に貢献してきた。

 その戸丸に、キャッチャーとして複数の投手を最大限生かすためにリードする上で工夫していることはあるのか。その話を聞いてみた。
 「ブルペンでエースの下だけ多く受けても、大会を下1人で投げきるわけではないです。なので、他の投手でも下のように輝かせるのが自分の実力の見せどころです。そのために練習試合の間や終わってから投手と反省会で話し合います。それがあるから、いろんなものを引き出せています」

 このように、戸丸が持つ最大の武器は野球の技術だけではなく、キャッチャーとしての心構えや考え方に詰まっている。