第1071回 夏の甲子園初優勝へと導いた岩崎峻典投手(履正社)が急成長した理由とは【前編】2019年10月24日

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【目次】

[1]ソフトボールから野球へ 地道な努力の日々
[2]ベンチを外れた春季大会から変えた野球への取り組み

ベンチを外れた春季大会から変えた野球への取り組み



岩崎峻典(履正社)

 中学時代の球速は120㎞/h台前半だったという岩崎。好投手が多くいる強豪校の中で背番号を獲得した背景には変化球を磨いたことだと明かしてくれた。

「自分の持ち味を出そうと思って、最初に変化球を磨きました。最初はスライダーにしようと思ったのですが、球速はあまり出なかったんです。冬くらいからカットボールを練習したら、それがハマりました」

 カットボールは岩崎の得意球として、夏の大会で飛躍するきっかけになったボールだ。最初は同じくカットボールを武器とする清水に投げ方を教えてもらうところから始まった。そこからキャッチボールで試すなど試行錯誤を重ねて、今のボールに行きついたそうだ。

 岩崎のカットボールはストレートとほぼ同じ握りで投げる瞬間に少しずらすのだという。スライダーもストレートから少しずらす程度の指の位置で握っている。ストレートと変化球の握りがあまり変わらないことで、打者としては直前まで球種がわからず、打ちにくさを感じるのだろう。カットボールは岩崎の絶対的な武器となったが、「カットボールは三振を取れるボールを目指している。球速アップをしたいです」とまだまだ改良中。今後はさらに進化を遂げてくれそうだ。

 センバツでもベンチ入りした岩崎。1回戦の星稜戦で登板機会はなかったが、「良い刺激になりました。とりあえず体作りから頑張ろうと思いました」と意識を高めるきっかけになった。

 だが、直後の春季大会ではベンチから外れた。そこから意識して取り組んだのが、技術面以外での取り組みだ。特に力を入れたのがスパイクやグラブなどの道具磨き。試合前夜には1時間以上時間をかけて、手入れをしているのだという。翌日の試合をイメージしながら集中して取り組んだことで、「試合に対する入り方が変わった」と岩崎は話す。

 前編はここまで。後編では岩崎選手の夏の急成長の秘密と現在について迫ります。後編もお楽しみに!

(取材=馬場 遼)

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プロフィール

岩崎 峻典(履正社)
岩崎 峻典(いわさき・しゅんすけ)
  • 履正社
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:175センチ74キロ
  •  
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