第1058回 井上広大(履正社)が最強の4番打者になるまで。奥川と対戦して自分の無力さを知った【前編】2019年10月16日

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【目次】
[1]プロレベルの打撃に驚愕した入学当初
[2]センバツでの敗戦で自分の力の無さを悟った

センバツでの敗戦で自分の力の無さを悟った



井上広大

 新チームでは副主将となり、4番としてチームを牽引する。秋の大阪大会では大阪桐蔭にリベンジし、近畿大会でも4強入り。センバツ出場を確実なものとした。その一方で悩まされていたのが、右膝の痛みだ。1年冬から痛みに耐えていたが、近畿大会後に手術を実施。走れるようになるまではウエイトなどで上半身を先に鍛えることにしたが、満足に練習できない不安も当然あった。

「練習を見ているだけで練習したい気持ちはありました。戻ってきたら『お前は4番を打てる』と言われていたんですけど、冬でみんなレベルアップする時期なので。そこで自分が練習できないのは悔しいですし、なんで手術をしないといけない体になったんだろうという気持ちはありました」

 それでも万全な状態でセンバツに臨むことができた。初戦で対戦したのが奥川 恭伸を擁する星稜だった。大会ナンバーワン投手を相手に履正社は3安打完封負け。井上も4打数無安打2三振に抑えられ、9回のチャンスでも併殺に倒れて、最後の打者となった。

「何としてもセンバツで優勝するという気持ちをもってやってきたのに、3安打完封という負け方をして、力のなさを感じたゲームとなったと思います。最後に自分が打っていたらチャンスがあったかもしれないのに、みんなが作ってくれたチャンスを自分が潰してしまった申し訳なさはありました」

 全国制覇を目指した中での挫折。岡田監督からは「奥川君を打てないと全国優勝はできない」と言われたという。チーム史上初となる春夏連続の甲子園出場、そして優勝を目指すべく、再スタートを切った。

 前編はここまで。後編では見事全国制覇を果たした最後の夏の甲子園までの取り組みについて語ってもらいました。後編もお楽しみに。

(取材=馬場 遼)

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プロフィール

木下元秀(敦賀気比)
井上 広大(いのうえ・こうた)
  • 履正社
  • ポジション:外野手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:187センチ97キロ
  •  
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