第1055回 軽く投げる感覚を掴んだからこそ厳しい夏の大会を投げ抜けた 玉村昇悟(丹生)【後編】2019年10月14日

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【目次】

[1]力を抜く感覚を覚えて強豪校を翻弄
[2]目指す選手像は楽天の松井裕樹投手

  最速147㎞/hを投げる本格派左腕として、ドラフト候補に挙げられている丹生玉村 昇悟。主将・エースとして臨んだ最後の夏はセンバツ出場校の啓新、甲子園通算12度出場の強豪・福井工大福井を破って決勝進出。敦賀気比に敗れて甲子園出場とはならなかったが、2009年の敦賀気比山田 修義(オリックス)が保持していた大会通算49奪三振を超える52奪三振をマークした。今回は最後の夏の大会を振り返ってもらった。

前編はこちらから!
無名の高校だからこそじっくり成長できた 玉村昇悟(丹生)【前編】

力を抜く感覚を覚えて強豪校を翻弄



トレーニングに励む玉村昇悟(丹生)

 最後の夏は「福井に玉村あり」と印象付ける大会となった。全5試合に先発して、大会記録を更新する52奪三振の大活躍。さらに準々決勝で啓新、準決勝で福井工大福井といった強豪を立て続けに破り、初の決勝進出を果たした。特に一番良い投球ができたと振り返るのが。準決勝の福井工大福井戦。秋の優勝校を相手に5安打11奪三振で完封と素晴らしい投球を見せた。

 この試合で良かった点を「軽く投げることができるようになったこと」と話す玉村。以前は私立の強豪校を相手にすると、初回から全力で投げることが多かった。だが、それを続けているうちに相手打者の目が慣れて、次第に痛打されるようになったという。実際に昨秋も福井工大福井と準々決勝で対戦しているが、この時は15安打8失点と打ち込まれている。そこから抜きどころを覚えるようになったことで、相手に的を絞らせない投球ができるようになっていた。

 最近では高校野球の球数制限や試合日程が話題になることが多いが、今夏の丹生も2回戦から決勝までの4試合を6日でこなすハードスケジュールだった。その中で玉村は準々決勝以降を一人で投げぬいたが、常に全力投球をしなかったことで、「キツくはなかったです」と元気な状態で最後まで戦うことができていた。

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プロフィール

木下元秀(敦賀気比)
玉村 昇悟(たまむら・しょうご)
  • 丹生
  • ポジション:投手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:177センチ75キロ
  •  
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