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[1]投球フォームの修正に成功し、制球力も球速も向上
[2]厳しいプロの世界でプレーする覚悟はできている

[1]投球フォームの修正に成功し、制球力も球速も向上
[2]厳しいプロの世界でプレーする覚悟はできている


 菰野の最速153キロ右腕・岡林 勇希。計画的なトレーニングや体づくりが功を奏し、2年生で150キロ近くまで球速を上げたが、2年生秋の東海大会で敗退。この大会で制球力が課題となった岡林は投球フォーム変更を決断する。

 後編では2年生秋から3年生夏にかけての成長とドラフトへ向けての意気込みを語っていただいた。

前編はこちらから!
探究心豊かな速球派右腕・岡林勇希(菰野)。153キロを投げるのは必然だった【前編】

投球フォームの修正に成功し、制球力も球速も向上


 2年生秋、東海大会が終わり、オフのトレーニングシーズンに入った。その間に岡林は投球フォームの修正を行った。
 「東海大会では自滅してしまい、コントロールの大事さを思い知らされた試合となりました。それで投球フォームを見直す必要があると実感しました。修正するには、試合のない冬の時期しかないと思いました。グラブを高く掲げるフォームは速いボールを投げる上ではよいのですが、コントロールが不安定になるので、変更の必要がありました。多少、球速が落ちてもいいので、左手を伸ばした時にグラブの位置を真っすぐ伸ばして、肩のラインを一定にして投げようと思いました」

 そのモデルチェンジが成功し、150キロ超えに成功。さらに変化球も極めた。岡林はスライダー、カーブ、フォークの3球種を投げるが、その中で最も自信があるのはスライダー。指を閉じて投げるストレートと同様に、スライダーの握りも独特だ。一般的なスライダーは人差し指と中指を閉じて投げるが、岡林は指を開いて投げる。ストレートやツーシームのような握りだった。このスライダーをモデルにした人物がまた意外な人物だった。

 「スライダーは伊藤智仁さん(東北ゴールデンイーグルス 一軍投手コーチ)の握りを参考にしました。投げる際に、逆(三塁側)に指を切るイメージで投げます」

 平成初期に活躍した伊藤投手は、その世代の野球ファンにとって大人気の投手。世代の違う投手をも参考にして、自分のモノにする岡林の探究心の高さは素晴らしいものがある。

 ピッチングの総合力を高め、春の東海大会にも出場。大垣日大戦では、5回を投げ、6奪三振、1失点の好投を見せた。岡林は「コントロールを重視して投球フォームを変更したのですが、逆にスピードがアップし、コントロールも凄くよくなりました」と手応えを感じる内容となった。

 戸田監督もピッチングが大人になったと評価している。
 「投手内容はピッチングスタイルといいますか、チームメイトと協調したピッチングができるようになりました。1年生の時は自分1人でやっている野球でしたが、上級生になって、バックを守る選手、ベンチにいる選手、スタンドにいる選手の気持ちを考え、チームと一体となって投げる姿が見られましたね」

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