目次

[1]兄の影響で野球を始め、菰野高校に入学
[2]トレーニング、体づくりにこだわり、東海地区屈指の速球派右腕へ成長


 西 勇輝(阪神)をはじめ、毎年、プロ注目投手を輩出しつづける菰野(三重)。今年も高卒プロを狙える剛腕がいる。それが岡林 勇希だ。
 2学年上の兄・飛翔(広島東洋 2019年戦力外)に憧れて野球を始めた岡林は、今、153キロ右腕としてNPB各球団から注目を集める存在となっている。

 岡林の成長の軌跡を追っていくと、実に探究心豊かな投手であることが分かった。

兄の影響で野球を始め、菰野高校に入学


 岡林が野球を始めたのは兄・飛翔の影響が大きい。
「小学校2年生で野球を始めました。きっかけは小学校4年生の兄が野球を始めて、僕も兄と一緒に野球をやりたいと思ったからです」

 投手を始めたのは小学校4年生から。その後、松阪梅村リトルシニア(現・奥伊勢松阪シニア)に進み、5番ピッチャーとして活躍。中学3年生の時点で135キロを投げ、三重県内では指折りの投手として注目されるようになった。兄がいる菰野に進学する決め手となったのは、先に菰野で野球を続けていた兄の進化だった。

 「中学3年生の夏に、兄が投げる試合を見に行ったのですが、その試合で兄が150キロを投げたんですよね。兄は中学生の時から結構速いボールを投げていて、130キロ程度でした。ですから、150キロを投げたことは本当に驚きで、兄がこんなに成長する菰野に進んで自分も成長したいと思いました」

 

 投手育成力に長けた菰野に進学を決めた岡林。なんと入学時には球速が141キロまで伸びたが、その理由はストレートの握りを変えるようになったからだ。岡林のストレートの握りは独特で、指を閉じて投げる。

 「ストレートの握りを変えたきっかけは藤川球児投手の動画を見たことです。藤川投手がストレートを投げるときに指を閉じて投げているのを見て、実際に試したら、5キロもスピードアップしました。このリリースにすることで、指先に一転集中ができ、ボールの伝わり方が変わりましたね」
 この探究心の深さこそ岡林の武器である。それは菰野の環境、指導方針にもマッチしていた。

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