第1042回 規格外のスケールを誇る剛腕・赤塚 健利(中京学院大中京)の能力を引き出した「2つの教え」【前編】2019年10月09日

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【目次】
[1]中学生では既に身長は180センチ台。サッカー部、バスケ部からの誘いも
[2]飛躍のきっかけとなった「トルネード投法」と「腕を振らない感覚で投げる」

 今年のプロ志望届を提出した投手の中で、スケールの大きさでいえば、中京学院大中京赤塚 健利だろう。193センチ103キロの規格外の体格から投げ込むストレートの最速は148キロ。今は高校生でも赤塚と同じく140キロ後半の速球を投げる投手は多くなったが、赤塚の角度のあるストレートは他の投手にはない大きな武器だ。甲子園では4試合を8イニングを投げ、4失点の力投。成績以上にインパクトのあるピッチングが印象に残った高校野球ファンも多い。そんな赤塚の成長ストーリーをお届けしたい。

中学生では既に身長は180センチ台。サッカー部、バスケ部からの誘いも



赤塚 健利(中京学院大中京)

 甲子園が終わり、周囲の目が変わった。
 学校がある岐阜県瑞浪市を歩くと、声を掛けられることも多くなった。周囲の反応に赤塚は恐縮しきり。また性格は自他ともに認めるシャイボーイ。
「マウンドに上がると緊張しませんが、それ以外では緊張するんです…」と語る赤塚の野球人生を振り返ると、身長の大きさにまつわるエピソードがまず話題に上る。

 赤塚はJリーグ・ジュビロ磐田の本拠地である静岡県磐田市出身。赤塚も幼稚園までサッカー少年だった。だが、祖父が巨人ファンでいつも巨人戦の中継を見たり、兄が野球をやっていた影響で、小学校1年生から野球を始める。そして身長は小学校3年生で150センチもあった。赤塚だけではなく、兄も現在は188センチと身長が高く、母の照美さんもバレーボール経験があり、172センチあるという。順調に身長が伸び、中学生の時点で180センチを超えた。掛川シニアでは4番投手として活躍し、当時からバスケ、サッカーの誘いがあった。

 それでも野球にこだわった赤塚は、小学校、中学校、高校の先輩・平 秀匡(現・拓殖大3年)に憧れ、中京学院大中京に進む。そして中京学院大中京野球部に所属しても、他部活からの勧誘は絶えなかった。

「中京はサッカー部のコーチが外国人の方なのですが、そのコーチが僕に会うたびに『サッカー部に入らないか?』と誘ってくるんですよね。ずっと断っていたんですけど(笑)」

 実際に野球以外だとバスケのリバウンドが得意だ。193センチの長身を生かして、次々と止めるという。バッテリーを組む藤田 健斗
「体育の授業でバスケをやるんですけど、あいつ(赤塚)はリバウンドが得意で、いつも止めるんですよ」
と藤田が言うと、赤塚は「リバウンドしかやらないですね。ドリブルも苦手ですし」と笑う。

 入学当初はなかなか自分の実力を発揮できず、苦しい日々。1年生秋からベンチ入りを果たすも、思った活躍ができず、2年生秋が終わった。そこで投手担当の森昌彦コーチから投球フォームの変更を薦められる。東海大会が終了した10月下旬から翌年の春までの半年間、トルネード投法で投げることになったのだ。

【次のページ】 飛躍のきっかけとなった「トルネード投法」と「腕を振らない感覚で投げる」

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プロフィール

赤塚 健利(中京学院大中京)
赤塚 健利(あかつか・けんと)
  • 中京学院大中京
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:193センチ103キロ
  •  
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