第1046回 ミズノプロに並ぶ、2大ブランドとなる宿命を背負うグローバルエリート2019年10月27日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]阪急電車からヒントを得たローズブラウンを携えて「グローバルエリート」は誕生した
[2]歴代の担当者が明かす、これからの10年への想い

ミズノプロがミズノプロである所以は伝統とプライドだった



現在携わっている須藤竜史さん

 新ブランドを0から立ち上げ、見事成功させた石塚さんの後を継いで担当した須藤竜史さん。
 「コンセプトに掲げていた『軽量感』というのが評価されていましたが、少年用や軟式用がメイン。ミズノプロはNO.1だとすると、グローバルエリートは2番手止まり。どうしても硬式用のグローバルエリートがあまり使ってもらえず、そこに苦労はありました」

 他社も年々力をつけ始めている中、ミズノの中ではミズノプロに並ぶ強力ラインナップが必要になった。そこで白羽の矢が立ったのがグローバルエリートだったのだ。グローバルエリートが改革を起こしたのは2018年の100回記念大会に合わせて登場した、新色・ラディッシュだった。

 「100回大会に合わせてインフィニティーという、ミズノプロにはないしっかりとした感覚を得られるグラブ。それと同時に、新色のラディッシュを出しました」

 こうして硬式野球でもプレーをするようなトップ層にも愛されるグラブになった。こうした軽量感だけではなく、トップレベルの選手にも愛用されるようなグラブに進化してきたグローバルエリート。様々な工夫を重ねて迎えた10年。今後に向けて初代の石塚さんは、
 「(グローバルエリートは)2大ブランドにならないといけないです。現段階でミズノプロに負けないものになっているはずなので、あとは販売方法や広告のやり方だけ。これからの10年で肩を並べられるようにしてほしいです。
 ただ、コンセプトがぶれそうになることもあるので、そこだけは懸念ですかね」とこれからに不安と期待を胸に秘めていた。

 そして現在携わっている須藤さんは、「グローバルエリートはその選手の能力に上乗せしてあげられるグラブだと思っています。ミズノプロと両立していくためにも、そういった立ち位置を今後も引き継いでいってほしいです」と、グローバルエリートだけが持つ存在感を大事にしてほしいことを明かした。

 これからのミズノのグラブを引っ張るのはミズノプロだけではなく、開発者の熱き思いを背負ったグローバルエリートの存在も欠かせない。

(記事=編集部)

~ミズノプロ30周年・グローバルエリート10周年記念特集~
第1弾…3Dテクノロジーの先駆けとなったミズノプロ グラブが誕生するまで 久保田憲史執行役員
第2弾…3Dから4Dテクノロジーへ。進化を遂げたミズノプロ 寺下正記次長
第3弾…「自分の手のようにグラブを動かしたい」イチローのニーズは全プレイヤーのニーズ 柳館宗春さん
第4弾…進化のカギは「旧シリーズを超えろ」。スピードドライブテクノロジー開発秘話 石塚裕昭さん
第5弾…野球界の進化に比例してミズノプロも進化を続ける 須藤竜史さん
第6弾…ミズノプロに並ぶ、2大ブランドとなる宿命を背負うグローバルエリート

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第1045回 野球界の進化に比例してミズノプロも進化を続ける 須藤竜史さん 【2019年インタビュー】
第1038回 「自分の手のようにグラブを動かしたい」イチローのニーズは全プレイヤーのニーズ 柳舘宗春さん  【2019年インタビュー】
第1033回 3Dから4Dテクノロジーへ。進化を遂げたミズノプロ 寺下正記次長 【2019年インタビュー】
第1033回 3Dテクノロジーの先駆けとなったミズノプロ グラブが誕生するまで 久保田憲史執行役員 【2019年インタビュー】
第29回 高校野球を彩った名選手たちを振り返る!【後編】(1990年代後半~2010年代後半)【高校野球ヒストリー】
第30回 高校野球を彩った名選手たちを振り返る!【前編】(1950年代~1990年代前半)【高校野球ヒストリー】
第29回 多くの球児のプレーを支え続けた道具の進化の裏にある「ええもんつくんなはれや」の精神【高校野球ヒストリー】
第835回 非日常だった甲子園での日々 高校3年間はかけがえのない思い出 MIZUNO 斎藤真一部長 (大阪・春日丘出身)VOL.3 【2018年インタビュー】
第15回 体を冷やしたほうがパフォーマンスがアップするってホント?暑さ対策に新提案!【特集コラム】
第12回 原宿の女子高生に聞いた!球児の好きな部位はどこ?オフの筋トレでここを鍛えたい!【特集コラム】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー