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 9月7日、第29回 WBSC U-18 ワールドカップスーパーラウンド3日目。侍ジャパンU-18代表はオーストラリア代表に1対4で敗れ、5位に終わり、全日程を終えた。今回は2年生ながら代表に選ばれた横山 陽樹作新学院)をピックアップ。高校通算20本塁打の強打に加え、俊足、強肩の三拍子揃った外野手は約3週間にわたる日本代表の経験をどう感じていたのだろうか。


 「悔しいです。力が出せたようで、出せなかった大会でした」
 12打数2安打1本塁打4打点。打率.167と苦しんだ。ただその2安打はアメリカ戦の本塁打、オーストラリア戦のフェンス直撃の二塁打と潜在能力の高さは示した。

 フォロースルーまでしっかりと振り切った豪快なスイングから繰り出す打球は、3年生に負けていない。横山は金属バットよりも木製バットのほうが振りやすいと語る。
 「冬の期間はずっと木製バットで練習してきたので、木製バットの違和感はないです」
 木製バットの対応に自信を持っていたが、14打数8安打を記録した夏の甲子園と同じ打撃はできず、世界の投手陣の対応に苦しんだ。

 それでもこの代表入りしてからの約3週間の期間はとても濃密な時間だった。外野手登録だが、中学時代は捕手だった横山はブルペンで、日々先輩投手のボールを受け続けた。
 「本当に凄いボールでした。佐々木さんはもちろんすごかったですけど、皆さん、見たことがないボールばかりで、そういう投手たちのボールを受け続けたことは楽しかったです」 

  秋から捕手としてプレー予定の横山にとっては貴重な経験だった。また日本に帰ると、すぐにチームに戻り、選抜を目指す立場となる。横山はこの経験をチームに還元するつもりだ。
 「おそらく僕が主将になるかもしれません。その時は、ここでの経験を伝えたいです。この大会では1球で流れが変わることを痛感した大会ですし、この経験はしっかりと伝えていきたいです」

 もちろん来年も日本代表を目指し、頂点を狙う。今年の主将・坂下 翔馬智辯学園)からも「本当に一生懸命やってくれたと思います。来年は言葉で選手たちに伝えるだけではなく、背中でも引っ張るつもりでやってほしいと思います」とエールをもらうと、「頑張ります」と頭を下げた横山。

 目指すはナンバーワン野手だ。来年は来田 涼斗明石商)、同じく日本代表に選ばれた鵜沼 魁斗東海大相模)を中心に逸材外野手が集う世代となるが、その同世代に負けるつもりはない。
 「やるからにはナンバーワンを目指していきたいです」
 韓国の舞台でアメリカ戦で本塁打を放つなど、高いポテンシャルを発揮した横山はこの経験をきっかけにどんな進化をたどっていくのか、今から見逃せない。

(記事=河嶋 宗一

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