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 9月6日、第29回 WBSC U-18 ワールドカップスーパーラウンド2日目。侍ジャパンU-18代表は韓国に4対5のサヨナラ負けを喫し、対戦成績を2勝2敗。自力での決勝進出は消滅となった。今回は今大会4試合を投げ、いまだ無失点の絶対的リリーフエース・飯塚 脩人習志野)に迫る。


 今大会、最も株を挙げた投手だろう。
 6イニングを投げて8奪三振。今年の投手陣はほとんどが先発起用中心。その中で飯塚 脩人はリリーフ中心のエースだ。

 春夏の甲子園全7試合はすべてリリーフ。飯塚は優秀な投手が揃う中で、自信とするのは中継ぎでの経験値の高さ。
 「今回のメンバーだと僕は先発ではなく、中継ぎだと思います。でも中継ぎの経験値でいえば、僕が多いと思いますので、ワンポイントでもいいので、そこでしっかりと抑える準備はしています」

 緊張のかかる国際大会だが、飯塚は「甲子園よりは全然緊張しないですよ」と語る。その言葉通り、自信たっぷりに140キロ後半~151キロのストレートを投げ込む。その伸びのあるストレートはストレートに強い海外の打者からも空振りを奪うことができる。

 今回、飯塚を見ると、改めて精神力の強さに驚かされる。国内合宿ではほかの選手たちとすぐに溶け込んで、仲良くしていた姿が印象的。また多くの選手が苦労する食事面でも飯塚は食事量は変わらず、「韓国の料理は味付けが辛いんですよね!」と笑う。

 さらに気遣いもできる男だ。カナダ戦では、自身のピッチングが球審の腕に当たり、試合終了後、球審を声をかけ、さらに韓国戦でもエラーした選手を肩をかけて慰める様子もあった。

 韓国戦の試合後、肩を落とし、声のトーンが下がる選手が多い中、飯塚はいつもの変わらず、しっかりと切り替えている様子だった。

 あまり注目されていないが、どんな舞台でも動じない一流のメンタリティを持った飯塚 脩人。4位以上になれば、残り2試合。試合終盤、これまで通り、強い精神力を発揮し、自慢のストレートで世界の強打者をねじ伏せる。

(記事=河嶋 宗一