第1036回 進化のカギは「旧シリーズを超えろ」。スピードドライブテクノロジー開発秘話 石塚裕昭さん2019年10月21日

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【石塚裕昭さんのギャラリーをチェック】

【目次】
[1]営業で培ってきたモノが活かせた
[2]旧モデルのミズノプロをこれからも越え続けて欲しい

 プロ野球をはじめ、高校野球など多くの年代層から人気のミズノプロ。2019年に30周年を迎え、1つの節目となったことを記念し、特別企画でミズノプロに携わったグラブ企画の担当者にインタビューし、当時の話やその時の思いについて語っていただいた。

 今回は4代目となる石塚裕昭さんにお話を伺った。

~ミズノプロ30周年・グローバルエリート10周年記念特集~
第1弾…3Dテクノロジーの先駆けとなったミズノプロ グラブが誕生するまで 久保田憲史執行役員
第2弾…3Dから4Dテクノロジーへ。進化を遂げたミズノプロ 寺下正記次長
第3弾…「自分の手のようにグラブを動かしたい」イチローのニーズは全プレイヤーのニーズ 柳館宗春さん
第4弾…進化のカギは「旧シリーズを超えろ」。スピードドライブテクノロジー開発秘話 石塚裕昭さん
第5弾…野球界の進化に比例してミズノプロも進化を続ける 須藤竜史さん
第6弾…ミズノプロに並ぶ、2大ブランドとなる宿命を背負うグローバルエリート

営業で培ってきたモノが活かせた



4代目となる石塚裕昭さん

 石塚さんがグラブ企画としてミズノプロにかかわり始めたのが入社7年目の時。それまでは福岡で6年間は営業して仕事をしていた。

 石塚さん自身野球経験がほとんどないということもあり、この異動に驚きを隠せなかった。しかも歴代の企画担当者を見れば、営業から企画に異動してくる人間は少ない。珍しい異動だったが、石塚さんは驚きながらも前向きに捉えていた。



笑顔を見せる石塚裕昭さん

 「変な固定概念はないので、いろんなものを参考にはしました。あと、営業時代担当していた得意先で他社のグラブをはめた感覚が良くてそれを社長に伝えたら『その感覚を忘れるな』って言われたんです。それも他社のグラブに対して純粋な気持ちで見られるからだと。その感覚を忘れないように言ってもらいました」

 石塚さんはこの感覚と、営業時代に蓄えてきた理想を抱えて企画の仕事を始めた。実際に石塚さんは、現在当たり前になっているオーダーグラブの際に縫い糸を選べるようにした。さらにグラブのカラーを増やすなど、グラブに新たな風を入れ込んだ。

 そんな石塚さんは企画に入ってすぐは前任の柳舘宗春さんが企画したバイオソウルテクノロジーのミズノプロが販売スタート。最初のころはそちらの担当から始まり、石塚さんが本格的に携わったのが2013年発売開始のスピードドライブテクノロジーである。

 『打球への反応 その一瞬を加速させる』というコンセプトのもと、製作はスタート。歴代のコンセプトはボールを捕ることに重点を置いていたことに対して、今回は操作性重視。これには時代の流れが1つ関係していた。

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