Interview

「全力少女シリーズ」の主演・池田朱那さん 「いつか野球の仕事がしたかった」

2019.08.20

 青春体験型野球ゲーム『八月のシンデレラナイン』において、TVCMである「全力少女シリーズ」の第4話『全力少女 ~僕じゃないんだ 篇~』が、2019年8月9日から全国でオンエアされている。

 今回のCMの見どころの一つが、主演の池田朱那さんが見せる制服姿でのキャッチボールシーンだ。女の子とは思えない力強い投球フォームに、とても驚かされるCMとなったが、驚くのも無理はない。実は池田さんは、小学校1年から中学1年まで野球をやっていた生粋の野球少女なのだ。

 今回はそんな池田さんにインタビューを行い、野球を打ち込んでいたときの思い出や、現在のお仕事についてお話を伺った。今、人気急上昇中の野球少女の素顔に迫っていく。

兄が健大高崎の選手だったことは誇り

「全力少女シリーズ」の主演・池田朱那さん 「いつか野球の仕事がしたかった」 | 高校野球ドットコム
「全力少女シリーズ」主演の池田朱那さん

 野球を始めたきっかけに、兄の存在を明かした池田さん。小学校に入る前から、よく兄のユニホームを勝手に着て遊んでおり、その度に怒られたことを笑顔で振り返る。

 「二つ上の兄がや野球をやっていて、楽しそうだなと思っていました。勝手にユニフォームを着て怒られたんですよ、小学生にならないとダメだって。小学生になってやっと野球を始めて、中学1年生までやりました」

 約7年の間野球に打ち込んだ池田さんだが、その中での一番の思い出に4年生の時に出場した大会を挙げる。
 当時のチームを「弱小チームだった」と振り返るが、4年生までが出場できる大会でチームは見事ベスト4に進出。自身も「3番・ピッチャー」として活躍し、思い出に残る大会となったのだ。

 「同級生が4人しかおらず、2つ年下の選手にも出てもらったような状態でした。それでもすごく仲が良いチームで、みんなが頑張ったことで勝つことができました。その大会が忘れられません」

 中心選手としてチームを引っ張っていた池田さんだが、あくまで「みんなに支えてもらっていた」ことを強調する。そんなチームメイトを思う気持ちが、きっとチームの団結力を生み出したのだろう。

 そしてもう一つ、池田さんには野球での大きな思い出がある。実は野球を始めるきっかけにもなったお兄さんは、高校野球の強豪・健大高崎の野球部に所属していたのだ。
 そんなお兄さんのこと「誇り」と表現し、小学校時代の思い出も振り返る。

 「野球やってる時から、兄は私のヒーローでした。すごく上手で足も本当に速くて、何でもできました。
 今年は初戦で負けてしまってびっくりしましたが、兄が健大高崎の選手だったことは誇りです」

[page_break:いつか野球の仕事がしたかった]

いつか野球の仕事がしたかった

「全力少女シリーズ」の主演・池田朱那さん 「いつか野球の仕事がしたかった」 | 高校野球ドットコム
池田朱那さん

 そんな池田さんが芸能界の世界に入ったのは、野球を辞めた後のことだ。
 野球やってる時は旅行に行くことも出来なかったが、たまたまお母様と東京へ遊びに行った際に、現在の事務所からスカウトされたのをきっかけに女優の道へ進むようになった。

 「本格的に仕事をするようになったのは高校生になってからで、そこからドラマや映画や舞台とかいろいろやらせてもらってます。
 今までで一番苦労したのは、WOWOWのオリジナルドラマ「虫籠の錠前」の役作りでした。超能力が使えるけど、記憶喪失になってしまう役だったのですが、自分には現実味が無くて役作りが一番大変でした。その時は、日記を書いて役に近づこうとしました」

 これまで女優として様々な役をこなしてきた池田さんだが、2018年からは7年間の野球経験が活かされた新たな役への挑戦が始まった。
 それが、青春体験型野球ゲーム『八月のシンデレラナイン』のTVCMである「全力少女シリーズ」だ。シリーズはこれまで3話までが公開されており、主演として見事なフルスイングや全力ダッシュを披露してきた。

 野球が大好きな池田さんにとってぴったりの役柄であったが、この「全力少女シリーズ」のお話をいただいたときのことを、次のように振り返る。

 「すごく嬉しかったです。お母さんとも、いつか野球の仕事をすることができたらいいなとずっと話してて、でもこんな早くできると思ってなかったのですごく嬉しかったです」

 第4弾となる今回は、池田さんが大きな声で「センパ~イ!」と手を振るとことから始まり、甘酸っぱい青春を感じさせる内容となっているが、最後には思わぬ展開も待っており、とても見応えのあるCMとなった。
 全力少女シリーズを撮り終えた感想も、笑顔で話す。

 「久しぶりに野球もやって、すごく楽しかったんですけれど、CMの内容自体もすごく面白いんですよ。シリーズになってるので、少しずつ発表されていくと思いますが、次回のCM が楽しみになると思います。
 それでいて、ずっと面白いまま終わるのかなと思ったら、最後は割と感動もするので、是非見て欲しいなと思います」

 念願であった野球に関わる役を全うし、充実感を見せる池田さん。
 最後に[stadium]甲子園[/stadium]で戦う、そして[stadium]甲子園[/stadium]を目指す全国の球児にエールをいただいた。

 「今ちょうど[stadium]甲子園[/stadium]の時期なので、高校3年生は最後の夏だと思います。3年間、頑張ってきたと思うので、それを発揮して頑張って欲しいなと思います」

 新CMは8月9日から公開されている。 池田さんのこれからの活躍にも注目だ。

取材=栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.18

【神奈川】保土ヶ谷球場では慶應義塾、横浜が登場!東海大相模は桐蔭学園と対戦!<春季県大会4回戦組み合わせ>

2024.04.18

強豪校を次々抑えて一躍プロ注目の存在に! 永見光太郎(東京)の将来性を分析する<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.18

首都二部・明星大に帝京のリードオフマン、東海大菅生技巧派左腕などが入部!注目は184センチ102キロの大型スラッガー!

2024.04.18

【春季埼玉県大会】ニュースタイルに挑戦中の好投手・中村謙吾擁する熊谷商がコールド発進!

2024.04.18

【岡山】センバツ出場の創志学園は2回戦から登場! 2回戦で昨年夏の決勝戦と同じカードが実現の可能性も!<春季県大会地区予選組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード