Interview

プロ注目の遊撃手・韮澤雄也(花咲徳栄)が語る春から打撃、守備の意識の変化

2019.08.11

 8月12日、第4試合。明石商vs花咲徳栄の注目の対決が実現する。今回は花咲徳栄のプロ注目の遊撃手・韮澤雄也へ初戦へ向けての意気込み、これまでの取り組みについて伺った。

春学んだことを生かし、全国にセンスの高さを見せる!

プロ注目の遊撃手・韮澤雄也(花咲徳栄)が語る春から打撃、守備の意識の変化 | 高校野球ドットコム
韮澤雄也(花咲徳栄)

――埼玉大会では打撃面に力強さが出てきたように感じました

韮澤 雄也選手(以下、韮澤) 長打力は少しずつ出てきたように感じます。

――タイミングの取り方が西川愛也選手(花咲徳栄-現埼玉西武)らしい取り方になってきたなと感じます。あれはどういう意図がありますか?

韮澤 タイミングが取りやすくなってコンパクトにバットに出るようになって、今年からあの形にしています。ただ甲子園に変えてからタイミングの取り方を変えました。日々、タイミングについて考えてみます。

――なるほどわかりました。初戦では注目してみます。花咲徳栄打線があれほど打つようになったのは、春の準々決勝の東農大三の敗戦が関係しているかなと思います。実際にプロ注目の飯島一徹投手と対戦していかがでしたか?

韮澤 かなり速かったですね。僕に結構ギアをあげてきて、本当に対応が大変でした。

――あれから良い投手との対戦についてどう考えるようになりましたか?

韮澤 春負けてから、全員で良い投手をしっかり打つというのをしっかり行っていくのを考えて取り組んできました。

――良い投手ということで明石商・中森俊介投手の対戦が予想されますが、どんな印象をお待ちですか?

韮澤 まっすぐ速いですし、変化球でストライクが取れる投手で、良い投手だなと。速球投手だからといって、あまり意識はしていないです。

――守備も注目される韮澤選手ですが、守備も確実性が出てきたように感じました。そこについてはいかがでしょうか。

韮澤 飛んできた打球はアウトにしっかりと捕ることを心掛けてやってきました。また東農大三の試合で、エラーしてしまいまして、守備に対する考え方が変わってきました。ショートに入っているですけど、相手投手が良かったということもあって、打撃のことを考えていることがあったと思います。春からは守備では守備のことを考えることを意識し、守備から攻撃につなげることを考えてきました。

――話を聞くと守備は確実性を大事にしていると感じました。

韮澤 投手が打ち取ったボールを確実にアウトにすることを意識しています。

――花咲徳栄といえば良いショートが多いですが、どういう人にあこがれていますか?

韮澤 根元俊一(元ロッテ)さんですね。努力家ですし、怪我しても根元さんは泣きながら謝ったと岩井先生から聞きました。

――明石商戦へ向けて意気込みをお願いします。

韮澤 自分たちの野球をやって、一戦一戦勝てるよう頑張っていきたいです。

 最後に韮澤の素顔についてチームメイトに聞くと、野球選手の物真似が非常にうまいという。特定の選手ではなくて、誰でもできる。韮澤は何度か見れば、どういう動きをしているのかが分かると語る。面白いエピソードに思えるが、すぐ見て、すぐ動作で表現できるセンスの高さを感じるエピソードではないだろうか。

 また、花咲徳栄で最もモテる選手は?チームメイトに聞くと、即座で韮澤を指名した。韮澤は「俺はない」と否定したが、チームメイトは「なんといってもプレーがスマートですよね。ショートというポジションで何もできるので。ファンが多いのもわかります。あとプレー面ではかっこいいのですが、日常生活になるとちょっと変わったところがあります」といろいろ教えてくれた。

 今大会の良い遊撃手は多いが、走攻守三拍子揃った強肩のプロ注目ショートとして実力を思う存分発揮してほしい。

取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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