第101回大会が開幕。今大会注目の大型投手・奥川 恭伸(星稜)。石川大会では最速158キロを計測するなど、優勝に貢献。早くも大会2日目の登場に沸いている。そんな奥川にここまでの調整状況や大会にかける意気込みを伺った。
石川大会のピッチングはまだ5割程度の出来

東海大相模との練習試合での奥川恭伸(星稜)
―― 本番も近づいてきています。
奥川 恭伸投手(以下、奥川) 練習での投球と試合での投球では、大きく変わってくるので、なんともいえない感じです。
――石川大会のピッチングを見て気になったのは後半でも150キロ台のストレートを投げ込んでねじ伏せる投球が印象的でした。
奥川 接戦が多くて、試合展開として、後半で頑張らないといけないゲームが多かったので。暑かったですけど、やるしかなかった試合展開でした。
――150キロをたびたび計測しているように、6月〜7月にかけて自分自身、出力が高まっていることを実感していますか?
奥川 多少は意識しています。球速、球威、投球内容など、周りの人に成長したといわれるほどではないと、成長したといえないので。そうやっていってもらえるように頑張っています。
――ではスピードアップの要因として技術的に変えたことはあったのでしょうか?
奥川 感覚的にはあまり変わらないですね。感覚はその日によって変わる感じですね。石川大会は一番良い時と比べれば、5割ほどの内容で、ベストの時と比べると全然まだまだです。
高校野球はこれで最後ですけど、上で野球を続けたいと思っているので、徐々にもっとレベルアップをしていきたいです。
――そして8月4日には石川大会後、初めてとなるブルペン入りとなりましたが、投げてみての実感はいかがでしょうか?
奥川 まだまだで、0からのスタートという感じです。しっかりと焦らずに投げていきたいですね。
――ブルペンではどういうテーマをもって投げましたか?
奥川 久しぶりのブルペンなので、立ち投げが中心でバランスを崩れていないか、それをテーマにして投げました。
――球数よりもバランスと。
奥川 久しぶりなので、疲れはないですが、投げてみて課題は多くありました。正直、フォームがバラバラなので、1つずつやっていきたいと思います。
――その課題は石川大会からですか?
奥川 大会中もベストが100だとしたら、100まではいっていないですし、自分でもよい調子だと思わないですね。準決勝、決勝は連投して、7月までノースロー調整だったので、そこからちょっとずつ上げていきます。