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第1027回 加藤 雅樹(早稲田実業ー早稲田大)ドラフト候補へ駆け上がるきっかけとなったコーチの存在2019年08月11日

【目次】
[1]故障を乗り越え首位打者を獲得
[2]一心不乱にフォームを改善
15年夏に全国4強まで勝ち上がった早稲田実業(東京)で、4番として活躍した加藤 雅樹選手。4年後の現在も早稲田大で4番を務めるなど右打ちの強打者としてチームを引っ張っているが、その加藤選手に大学でのプレーについて振り返ってもらった。
故障を乗り越え首位打者を獲得

高校時代の加藤 雅樹
高校時代は2学年下の清宮 幸太郎(日本ハム)とクリーンナップを組み、3年夏の甲子園では3回戦の東海大甲府(山梨)戦でホームランを放つなど高校通算47本塁打のスラッガーとして名を馳せた加藤選手。大学は早稲田大に進学したが、入部した当初は「スピード感が違っていて、ピッチャーの投げるボールや打者の走るスピード。それから外野手からの送球さえも速く感じました」と戸惑いがあったという。それでも「最初はただがむしゃらにやっていたこともあって、何とかなりました」と、話すように1年春から主に代打としてリーグ戦7試合に出場。公式戦初安打も放った。
しかし、「時間が経つにつれて結果が出なくなり、新人戦ではまったく打てませんでした」と、すぐに調子を落としてしまった。そんな状況のなか、得意の打撃を活かすために捕手から外野手へと守備位置をコンバートしてレギュラー獲りを狙っていた矢先に、左足太ももの裏側を肉離れ。しかも、「早く復帰したいと焦ってしまい、治りかけたところで再発させて逆に長引かせてしまいました」と、秋季シーズンを棒に振ってしまった。
ただ、このリハビリ期間中にチューブを使ったトレーニングに励み、「特に尻周りを鍛えて大きくしました」という加藤選手。「なんとか良い成績を収めたい」と、悔しい気持ちをぶつけた2年春のシーズンでは打率.375で見事に首位打者を獲得し、4本塁打を記録した。「たまたまな部分もありましたが、あの頃は思い切りが良かったですね。それからバッティングフォームも変えていて、高校生の頃は筋力も少なかったので重心を前に動かしながら打っていたのですが、大学だとその打ち方では差し込まれてしまうんです。だから、軸足になる左足に体重を残して打つことを大切にしていたのですが、2年生の頃は下半身もどっしりしてきていたので結果も残せたのだと思います」と、故障中の地道な努力が実を結んだ形となった。

- 加藤 雅樹(かとう・まさき)
- 早稲田大
- ポジション:外野手
- タイプ:左投左打
- 身長体重: