目次

[1]名門のエースとの対面!
[2]中1の秋にスタートした投手人生

 1級生時から智辯和歌山投手陣の一角としてチームの躍進に貢献してきた池田 陽佑。2年秋よりエースナンバーを背負い、今春のセンバツ大会では2試合、13回を投げ、自責点はわずか1。啓新との2回戦では降雨による1時間50分の中断に集中力を切らすことなく121球を投げ切り、高校初の完投勝利をマーク。8強入りの原動力となった。センバツ後は質のいいストレートにさらに磨きがかかり、いまだ成長途上の真っただ中。夏の和歌山大会開幕を控えた6月下旬、高校最後の大一番に臨む、伸びしろたっぷりの右腕に会うべく、和歌山県和歌山市に位置する練習グラウンドを訪ねた。

名門のエースとの対面!



池田陽佑(智辯和歌山)

「センバツが終わってからの2か月で体重が4キロほど増えたんですよ」
 貴重な練習時間を割き、筆者の待つバックネット裏へやってきた池田 陽佑。「体、一段と大きくなってませんか⁉」と尋ねたところ、人懐っこい笑顔ともに冒頭の答えが返ってきた。

 「トレーニング、食事の量は今まで通りですし、特に増やそうと思ったわけじゃないんですけどね…。体重は今、人生で一番重いです」

 高校1年時に180センチ76㌔だったボディサイズは現在181センチ86キロ。「どっしり」という表現を用いたくなる、実に頼もしい体躯だ。

 高校では親元を離れてのアパート暮らし。身の回りのことを一人でおこなう生活は3年目に突入した。
「食事は近所の定食屋さんと学校が契約しているので問題ないんですけど、洗濯が結構大変ですね」
 朝寝坊の不安は尽きないそうだが、母親からのモーニングコールには「けっして頼りません」ときっぱり。
「『この時間に起きるんだ!』と気合を入れて、目覚まし時計をセットすると、なんとか起きれるもので…。親元を離れて生活しているわけですから。ちゃんと自立しないと、と思っています」

 京都府宇治市で生まれ育った池田。地元の少年軟式野球チーム「神明スポーツ少年団」で野球を始めたのは小2の冬だった。
 「チームがグラウンドで練習しているのをたまたま通りがかりに見ていたらすごく楽しそうで。すぐに母親に『ぼくもやりたい!』とお願いし、入部しました。それまではキャッチボールをしたこともなければ、テレビで野球中継を見たこともなかったんですけど、すぐに野球が大好きになりましたね」

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