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第1017回 悔しい思い断ち切り 「みんなで」甲子園を獲る 木村優介(広島新庄)2019年07月17日
長打の秘訣は「乗せて・運ぶ」

ティー打撃を行う木村優介(広島新庄)
―― 「4番」としての打撃について聴かせてください。ホームランなどの映像を見るとリストの強さに目を見張るものがありますが、これは自分が元々備えていたものなのですか?
木村優介(以下、木村) はい。リストは確かに強いと思います。ですからスイングのイメージはトップから「ポイントだけ力を入れて、乗せて、運ぶ」イメージ。リストが強いこことで力を入れなくてもボールは飛んでくれるので、ポイントまではなるべくリラックスして運ぶようにしています。
―― その打ち方にたどり着いた要因は?
木村 これは今でもやっていますが、ポイントを前にして弾くティー打撃をしていたんですが、すると1年生の夏休みにホームランを10本ほど打つことができて……。ここでコツをつかみました。
―― では「捕手」として取り組んでいることも教えてください。
木村 公二塁送球はタイムは今1秒9・小さいころから地肩には自信があるので塁間で低いボールを投げることを意識しています。それに加えてキャッチボールから脚を使い、持ち替えとステップを。あとはキャッチングで投手の状態が変わるので、今はその部分を意識して取り組んでいます。
―― エースの桑田(孝志郎・3年)投手をはじめとするリードの部分で考えていることはありますか?
木村 桑田は140キロ後半のストレートを持っているので、そこを活かしながらいかに少ない球数で試合を作れるかがポイントです。秋・春は甘いボールを打たれているので、インコースなどコースを突きながらリードしていきたいです。
「悔しさ」を糧にみんなで甲子園に行く

記念碑の前に立つ木村優介(広島新庄)
―― そして迎える最後の夏。木村選手が考える勝利のかぎは?
木村優介(以下、木村) どのようにしてつないで点を取るか。僕らは昨年暑い中、決勝戦まで行った広島大会の経験もあるので、桑田が点を取られることは仕方ないと考えて打線でサポートしたい。疲労もたまると思うので身体のケアはしていきたいですね。
僕は1年の夏もチャンスでの代打で三振して先輩たちに迷惑をかけて、昨年の決勝戦でも小中学校で一緒にプレーしていた親友・広陵の藤井 孝太(3年)にサヨナラヒットを打たれてしまった。その悔しさは今でも忘れていませんし、最後の夏は広陵だけでなく目の前の相手を倒して甲子園に行きたいです。自分としてはケアをしっかりすることを前提に、もっと打率を上げていきたいです。
―― そこで最終的に広島新庄を支えるものは。
木村 「守備」です。投手がよくても守備がよくなくては投手が「打たせて取る」こともできない。それができるのがチームの強みです。
―― 木村捕手の「野球選手の夢」も教えてください。
木村 侍ジャパンへのあこがれはありますし、夢はプロ野球選手。そして僕のひいおじいさんは以前、広島東洋カープで捕手をしていた門前真佐人さんなんです。
僕は門前さんにお会いしたことはないんですが、写真も見てもがっしりした体形ですし、会沢 翼さんが昨年更新するまでは広島東洋カープの捕手ホームラン記録も持っていた方。そんな「打てる捕手」になりたいです。
―― では、最後に「第101回全国高等学校野球選手権広島大会」への力強い意気込みをお願いします。
木村 この2年間は悔しい想いをして先輩たちの涙も見てきたので、最後は笑って甲子園に行きたいです!
―― 今回は夏を前にした貴重なお話、ありがとうございました。
木村 ありがとうございました!
文=寺下 友徳
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