目次

[1]体の成長がピッチングの成長につながった
[2]感謝の気持ちを伝えるためにも甲子園に行くしかない

 最速148キロのストレートを武器にドラフト候補として名前が挙がっている和歌山東落合 秀市(3年)。今でこそプロ注目の投手だったが、中学時代は控えで無名の存在。高校でも野球を続けるつもりはなかったという。そんな選手がどのようにしてここまで登りつめたのか。

 前編では野球を始めたきっかけから、高校2年生の夏までの歩みを振り返った。そして後編では自分たちの代から現在に至るまでを振り返ってもらい、最後の夏への意気込みに迫った。

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体の成長がピッチングの成長につながった



練習中の落合秀市(和歌山東)

 新チームでは満を持してエースになった。新人戦では好投を続けて準優勝に貢献。上位4校に与えられる二次戦の出場資格を得ることができた。

 二次戦の初戦では後にセンバツでベスト8まで勝ち進む市立和歌山と対戦。強豪相手に素晴らしい投球を披露したが、延長11回にサヨナラ打を打たれて1対2で敗戦。センバツへの道はここで断たれた。敗れはしたが、落合は自身の投球に手ごたえを感じていたという。

 「市立和歌山とやった時はストレートとスライダーしか投げてないんですよ。他の変化球が全然ダメだったんです。それであれだけ抑えられたので、ちゃんと投げたら勝てるのかなというのはありました」

 落合はストレートとスライダー以外にカーブ、カットボール、ツーシーム、スプリットを操る。不調で多彩な球種を活かすことができない中で結果を残したことで新たな投球の引き出しを増やすことができた。

 冬場のトレーニングを経て春になると落合の知名度が急上昇する。球速は147キロまで伸び、プロのスカウトが見つめる中でも力を発揮した。この頃から落合は本格的にプロを意識するようになったという。

 「これまでもたまにスカウトの方が見に来てくれたりしていたんですけど、無理やろうなという気持ちでした。でも最近は凄いことになっているので可能性を感じますね」

 注目度が高まることでプロ入りへの自信を深めた落合。6月の練習試合ではさらに148キロにまで球速を伸ばしている。高校に入学してから10キロ伸ばしたことになるが、その要因を「体重が増えたこととフォームが安定したこと」と落合は話す。入学当初は80㎏だった体重は現在90㎏。公立校にしては体格の良い選手が多い和歌山東だが、落合自身も身体が大きくなるにつれて球速も伸びてきたという。

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