第973回 自分の居場所を見つけて勝負ができれば、チームも強くなる 宮崎仁斗(大阪桐蔭-立教大)【後編】2019年06月29日

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【目次】
[1]履正社戦は負けも覚悟した
[2]それぞれが違う角度で勝負すれば、チームのためになる

 6月17日から大阪桐蔭特集がスタート!17日連続で記事を掲載していきます。大阪大会夏3連覇を狙う大阪桐蔭の選手たち、OBたちを取材し、大阪桐蔭の魅力をたっぷり伝えていきます。今回は1番打者として切り込み隊長を務め、打線に勢いを与え続けた立教大1年生・宮﨑 仁斗選手です。

 自分と同級生を比較しながら、自分の生きる道を考え、見事にレギュラーを獲得した宮﨑 仁斗。後編ではあの名試合の内側に迫りつつ、立教大への進学についてや、将来の展望も語っていただいた。

 自分の生きる道を考え続けた3年間 宮崎仁斗(大阪桐蔭-立教大)【前編】


履正社戦は負けも覚悟した



練習中の宮崎仁斗(立教大)

 最後の夏までの約3ヶ月、大阪桐蔭ナインは尋常ではないプレッシャーの中で戦っていた。それは当然、宮崎も感じていた。
 「練習試合もそうですけど、自分を倒しに来るという気概が相手チームから感じられましたし、勝つ、負けるではなく、負けてはいけない気持ちはありました。ただ西谷先生から『力に変えろ』といわれていたので、それがしんどいと思うことはなかったです」

 夏は結果が求められる。宮崎は調子が上がらない日々もあったが、「良くないで終わったら、高校野球は負けて終わりです。調子が悪いことを口にも出さない、態度にも出さず、試合に臨みました。技術はこれまで培った来たものがあるので、最後は気持ちでできるようにやっていきました」

 宮崎の精神力の強さが発揮されたのが、北大阪大会・準決勝履正社戦だ。9回を迎えて点差は3対4と1点ビハインド。さらに二死。ここで打席に立ったのが宮崎だった。この場面で宮崎は四球を選んだ。焦りたくなるあの場面で冷静に四球を選ぶ宮崎を見て、鳥肌が立つ思いをした高校野球ファンは多いだろう。当の本人に聞くと、
 「自分が打席に立つまで、何アウトで打席に立つのかを想定していて、前の打者の場面で無死一塁になっていたので、自分に回ってくる場合、一死二塁か、ダブルプレーになって二死になるのはもちろん予想していました。
 二死になった瞬間、自分はやるしかないと思って打席に入りましたね。あの場面、四球を狙いにいったわけではなく、もちろんヒットを狙っていました。ただ、四球の前、とんでもないボールを空振りをしてしまったので、結果的に四球狙いにいった感じですね」

 宮崎は上位打線につなぐつもりだった。そして結果として押し出し四球から同点に追いつき、山田 健太の適時打で勝ち越しに成功し、激戦を制したのであった。この試合は1つのターニングポイントになったと振り返る。

 「あの試合、みんな、負けるかも思っていました。だからあの試合を乗り切ってから、甲子園優勝まで凄い早く感じましたね。1つのターニングポイントだったかなと思います」

 甲子園に入ると、宮崎の持ち味が発揮される。6試合で23打数10安打、5打点の大活躍。その要因は守備の安定感が活躍につながったと宮崎は振り返る。
 「それまで甲子園で良い結果が出ていなかったので、良かったです。最後だけというのは情けない限りですが、打撃面では積極的にいけたのが結果を残せた要因だと思います。
 積極的にいけたのは、守備が良くなったのが大きかったと思います。捕球、送球も確実性というところを求めていて、それができたので、気持ちの切り替えもうまくできて、打撃の結果も良かったと思います。自分の役割を果たした大会でした」

【次のページ】 それぞれが違う角度で勝負すれば、チームのためになる

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プロフィール

宮本涼太(大阪桐蔭)
宮崎 仁斗(みやざき・じんと)
  • 立教大
  • ポジション:外野手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長:170センチ 体重:71キロ
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