通算22本塁打!熱い漢・中村将希(鳥栖)は、泥臭くチームを引っ張る!
堀江幸弘監督に話を聞くと、チームのキーマンとして真っ先に名前が上がったのが主将でもある中村将希(なかむら・まさき)である。身長179cm体重80kgのガッシリとした体格と力強い眼差しが印象に残る。主将で4番・三塁まさに野球の王道を地で行くような存在である。そんな強打者・中村の素顔に迫りたい。
ガッツでチームを引っ張る熱い漢
高校通算22本塁打・中村将希(鳥栖)
中村将希というと通算22本塁打の強打者というイメージが先行するが、素顔の中村はむしろ泥臭く、プレイでチームを引っ張る熱い漢である。
「とにかくガッツとか気持ちとかでチームを鼓舞するようなプレーをして自分からチームを引っ張っていくそんなプレイをできればなと思ってます」
と中村は自身について話す。チームメイトの寺澤神投手も、中村を「熱いキャプテンです」と語ってくれた。まさに、自他ともに認める熱い男なのである。
ただし、中村をただの「熱い漢」という言葉で終わらせたくはない。自身が思い描く自分のキャラクターと他者が感じる中村のキャラクターが一致している点に注目してほしい。なぜ、イメージが一致できるのか?それは、中村に裏表の違いがないからだろう。それこそが中村の凄さなのである。
裏表がない、それは野球以外の私生活にも通じる。全てに置いて裏表がなく生活をしなければならない。
「学校生活でも、ゴミが落ちていたらすぐ拾ったり、その自分たちが学校で先生から物を「誰かやってくれない」とか頼まれた時は、野球部が積極的に自分たちが率先して行動することを全員一人一人が心がけてます。」
「グランドではどのチームも同じことをしていて練習は誰でも真面目でやるけど学校生活で、いかに野球につなげられる行動ができるか」
これは中村が語ってくれた言葉である。この言葉に凄さが詰まっている。中村はグランド外でも自身の基準を持ち、一貫した態度で行動しているのである。だからこそ、グランド外でも中村と接するチームメイトも中村を信頼できるのである。
インタビューに答える中村将希(鳥栖)
では、最初の言葉に戻りたい。
「自分の長所はプレイで言ったら、自分ではそんなにうまいと思っていないんで、とにかくガッツとか気持ちとかでチームを鼓舞するようなプレーをして自分からチームを引っ張っていくそんなプレイをできればなと思ってます。」
裏表のない、中村ならチームを引っ張っていくことが出来るだろう。再度言いたい、中村は、「熱い漢」である!
[page_break:高校通算22本塁打!勝負強さを兼ね揃える強打者!]高校通算22本塁打!勝負強さを兼ね揃える強打者!
中村将希
中村将希は高校通算22本塁打を放っている。(2019年06月10日現在)
「とにかくチャンスの時にやっぱ自分が攻めるバッティングを心がけています。待っていたら絶対打てないから初球からでも積極的に打っていくというのは心がけるようにしています」
このコメントからも好球必打を実践できているのが伝わる。22本塁打という数値も素晴らしい事は言うまでもない。ただし、中村が目指しているのは本塁打数ではない。あくまでもチャンスでの一本を打てる打者なのである。
「自分の一番の目標でもあり向かっている場所、それはバッターとしていかにチャンスで打てるか。チャンスで強いバッターに今少しずつなってきてると思うんでそれに向かって行ければと思います」
中村なら間違いなく、チャンスに強い打者になれるはずだ!それは、日頃から裏表なく全ての物事に取り組めているからである。
中村が夏の目標を話してくれた。
「必ず優勝することが目標です。自分も優勝に貢献するためにバッティングでとにかく全試合で2本以上ヒット打ちたいです。大きいのとかではなくてチームに貢献するバッティングがしたいので、繋ぐバッティングを心がけたて行けたらと思います」
力強く話してくれた目標。夏までは1ヶ月を切っている。夏空の下グランドを更に熱くする活躍を期待したい。
文=田中 実