6月17日から大阪桐蔭特集がスタート!17日連続で記事を掲載していきます。大阪大会夏3連覇を狙う大阪桐蔭の選手たち、OBたちを取材し、大阪桐蔭の魅力をたっぷり伝えていきます。
春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭で最後の夏をスタンドで過ごした道端晃大。高校時代に脚光を浴びることはなかったが、同志社大に入学して1年生の春から中継ぎの柱として活躍を見せている。そんな道端が過ごした大阪桐蔭での3年間はどんなものだったのだろうか。
後編では最後の夏をどのように過ごしていたか、そして高校時代控えだったからこその大学への覚悟なども語ってもらいました。
前編はこちら!
センバツ連覇で喜ぶ同級生たちをスタンドから見守った 道端晃大(同志社大)【前編】
ベンチには入れなかったけど、大阪桐蔭を選んで良かった

爽やかな笑顔を見せてくれた道端晃大(同志社大)
レベルの高い同級生と練習で対戦することで現時点での実力差を痛感した。
最後の夏はベンチに入ることができなかったが、チームの一員として最後まで夏を戦い抜いた。
「中学生の頃からずっと優勝を目指していたので、ベンチには入れなかったんですけど、チームのために何ができるかと思って、バッティングピッチャーなどをやってきました。ベンチに入れなかった3年生は僕を含めて5人いたんですけど、全員で力を合わせてやろうと団結できていました。春夏連覇した時はメチャメチャ嬉しかったですし、今まで高校野球をしっかりやってきて良かったと思いました」
チームとしては春夏連覇とこれ以上ない喜びを味わった道端だが、最後まで選手として甲子園の土を踏むことはできなかった。
同志社大で即戦力として活躍できる実力を考えれば、他の高校に行けば主力投手になっていてもおかしくはない。他の高校に行っていればという考えは道端にはなかったのだろうか。
「たまに考えたりするんですけど、自分で選んだ道ですし、大阪桐蔭でやってきたことを誇りに思っています。西谷(浩一)先生の下でやってきたことが自分の財産で、他の高校では得られない経験をさせてもらったので、感謝しています。西谷先生は『野球は高校野球だけじゃない。高校野球はあくまで通過点』と言って下さっていました。
西谷先生はメンバーだけを見るのではなくて、メンバー外の僕たちの練習場所を確保して下さったり、野球ノートでコミュニケーションを交わしたり、一人ひとりを見て下さっていました。大学で絶対に花を開かせてやろうと思って、引退してからの秋、冬で春のキャンプに合わせて早く上に上がってやろうと思っていました」