第959回 偉大な先輩たちの背中を追ってきた下級生時代 中野波来(大阪桐蔭)【前編】2019年06月19日

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【目次】
[1]指導者の目が届かない環境で自分を磨き続けた
[2]自分のことよりもチームの目標である優勝できたことが嬉しかった

自分のことよりもチームの目標である優勝できたことが嬉しかった



中野波来(大阪桐蔭)

 近畿大会優勝を果たし、センバツ出場も現実的となった大阪桐蔭。中野はセンバツでベンチ入りを果たすために、どんなアピール、練習を行ってきたのか。

 「自分の一番の持ち味は長打力だと思うので、ロングティーや振り込みを多くやりました。きれいなスイングとかではなくて、まず根本的な力をつけようと思ったので、形どうこうというよりはスイングの強さを求めてやっていました」

 そして一冬明けて、中野はAチームでの出場は限られていたが、Bチームで実績を重ね、その後、Aチームで結果を残し、ベンチ入りを果たした。

 「率直に個人的にはベンチに入れて嬉しかったんですが、それよりもチームが甲子園で一つずつ試合をしていって、目指していた日本一を達成できたのが一番嬉しかったです」

 

 そして、センバツ後の公式戦ではスタメン出場することが多くなる。
 「藤原さんが膝の調子が悪くて、背番号も『8』をもらって、そこで出場機会を与えてもらいました。他の二年も入れさせてもらって、その中でAの試合の感覚や公式戦の雰囲気を掴めたと思います」



(左から)センター・中野波来、中辻志哉

 大阪大会準決勝大体大浪商戦で本塁打を放つ。ようやく自慢の長打力を発揮できた。
 「チームが1点差で勝っていたのですが、苦しい状況だった時に自分が呼ばれて、なんとか1点取ってやろうと思っていて、たまたま振りにいった打球が入った感じでした。最低外野フライを打って、1点だと思っていたので、ラッキーな形で入ってくれたと思います」

 

 その後も懸命にアピールを続け、夏の大阪大会でもベンチ入りを果たす。夏の大会はこれまでの戦いとは違う緊張感だった。
 「一年生の時にスタンドで夏を経験したんですが、全然分からなくて、ただ甲子園に出たというだけで終わっていました。三年生が最後の夏にかける想いというのは、春とは全然違って、相手どうこうというよりは“一球も気が抜けない”というのが夏の怖さだなと思いました」

 そして夏の甲子園優勝を経験し、新チームになり、中野は主将に就任した。主将に就任してからは、重圧の中で戦うことになる。

文=河嶋 宗一

大阪桐蔭特集がスタート!!

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7月1日12時 OB 山田健太選手(立教大)インタビュー【後編】「4年後はメンタリティも、技術もプロに進むのに相応しい選手へ 山田健太(大阪桐蔭-立教大)」
7月2日12時 OB 田中誠也選手(立教大)インタビュー【前編】「コントロールで生きる!自身のスタイルを確立させた大阪桐蔭時代 田中誠也(立教大)」
7月3日12時 OB 田中誠也選手(立教大)インタビュー【後編】「研究を重ねてどり着いた回転数の高いストレートと決め球・チェンジアップ」

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プロフィール

中野波来(大阪桐蔭)
中野 波来(なかの・はる)
  • 大阪桐蔭
  • ポジション:外野手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長・体重:175cm・81キロ
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