第959回 偉大な先輩たちの背中を追ってきた下級生時代 中野波来(大阪桐蔭)【前編】2019年06月19日

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【中野波来のプレーをギャラリーでチェック】

【目次】
[1]指導者の目が届かない環境で自分を磨き続けた
[2]自分のことよりもチームの目標である優勝できたことが嬉しかった

 6月17日から大阪桐蔭特集がスタート!17日連続で記事を掲載していきます。大阪大会夏3連覇を狙う大阪桐蔭の選手たち、OBたちを取材し、大阪桐蔭の魅力をたっぷり伝えていきます。まずは今年の大阪桐蔭ナインに迫っていきます。

 昨年、史上初二度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭。そこで、最も甲子園に戻るに燃えている選手がいる。それが主将の中野 波来だ。打者としては5月末で高校通算13本塁打を放っている長打力に加え、外野手としては抜群の強肩を見せる強肩強打の外野手だ。
 タイプとして青柳 昴樹(横浜DeNA)のような選手と見れば、イメージがしやすいだろう。今春はセンバツ出場ができず、センバツ優勝旗を返還した。夏に甲子園出場を目指す中野の野球人生、夏にかける思いを聞いた。

指導者の目が届かない環境で自分を磨き続けた



大阪桐蔭の主将・中野波来

 兵庫県・淡路島出身の中野。野球は小学校1年生のときにはじめ、淡路島の岩屋フェニックスに入団し、投手と遊撃手を兼任。淡路島といえば、近本光司(阪神)、村西良太(近畿大・4年)、村上 頌樹(東洋大・3年)と錚々たる選手を輩出している地域だが、中野はもちろんそういう選手たちに憧れを持っていた。

 「淡路から地方へ出て活躍されるのを見て自分が憧れを持ったように、自分も憧れられる選手になりたいと思いました」

 小学校を卒業後は、明石ボーイズでプレー。船と電車を行き来しながら、1時間かけて通った。明石ボーイズでは投手、外野手を兼任。当時は投手の方に自信があり、中学時代は最速139キロを誇る速球派右腕として活躍を見せた中野がなぜ打者として大阪桐蔭に進むことになったのか。
 「タイガースカップで甲子園でプレーした時、結構打者として活躍したのを西谷先生が見てくださって、それを評価をしていただいたんです」

 こうして大阪桐蔭に進むこととなった中野。入寮して、早くも高校トップレベルの実力を誇る3年生と自分の差の違いを痛感する。
 「自分たちが入寮してすぐ日本一になられて、自分は中学レベルで見たら少し高い方だったと思うのですが、高校に入ってきてピッチングもバッティングも、自分の力の無さというのを一番に感じました」



打撃練習を行う中野波来(大阪桐蔭)

 最初は全くついていくことができず、Aチームのノックに入ることはごくわずか。
 「3学年でノックするときに、たまにやらせていただくのですが、本当にレベルが高かったです。なので、僕は雨天(練習場)で、隅の方で練習したりという感じでした」

 取材日の練習日でも新入生はノックのボール渡しや、雨天練習場で打撃、実戦練習で走者役を行っているのだが、中野はそういう環境下の中で、どうやって指導者へアピールしたのだろうか。
 「あまり指導者の目にかからないようなところだったので、各自の意識の差が出ると思うんです。見られてるからするんじゃなくて、見られていない時こそしっかりして、出番があるんだったらその一発でチャンスを掴もうという想いで、ずっとやっていました」

 そして新チームがスタートして、Aチームの練習に入り、練習試合に出場するようになる。中野は緊張の連続だった。
 「最初は技術どうこうと言うよりかは緊張して、練習試合でさえ緊張して、なかなかバットが振れなくて自分の力が出せないという状況が続いたのですが、重ねていくうちに緊張が無くなってきて、自分の力が出せてきたかなと思います」

 そして1年秋は大阪大会でベンチ入りを果たすが、近畿大会神宮大会ではベンチを外れた。

【次のページ】 自分のことよりもチームの目標である優勝できたことが嬉しかった

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プロフィール

中野波来(大阪桐蔭)
中野 波来(なかの・はる)
  • 大阪桐蔭
  • ポジション:外野手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長・体重:175cm・81キロ
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