第958回 挫折を乗り越えて優勝の景色をもう一度味わう 藤田捺己(埼玉栄女子野球部)2019年06月18日

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【目次】
[1]福島から埼玉へ越境入学を果たす
[2]高校で味わった初めての挫折


 女子高校野球の競技人口は年々増加しており、近年では女子野球部を創設する高校も増えてきている。そんな中で、平成9年に全国でも二番目に女子野球部を創設したのが、埼玉栄高校だ。
 女子高校野球の草分け的な存在と言える埼玉栄女子野球部は、これまで春、夏合わせて12回の全国制覇の実績を誇り、OGにも、埼玉アストライアで活躍する磯崎由加里選手や、奥村奈未選手といった女子プロ野球選手も輩出している。

 そんな埼玉栄女子野球部の今年の注目選手と言えば、U18強化プログラムの選抜メンバーに選ばれた藤田捺己選手だ。
 今回は、そんな藤田選手にインタビューを行い、これまでの歩みやその素顔にも迫った。

福島から埼玉へ越境入学を果たす



笑顔を見せる藤田捺己選手(埼玉栄)

 打撃練習では、95メートルのフェンスも越すほどの長打力を披露し、インタビューでも歯切れよく丁寧に質問に答えていく藤田選手。振る舞いからも、チームの中心選手であること伺わせる藤田選手であるが、その野球ルーツは小学校1年生から始まった。

 「2歳年上の兄が野球をやっていて、その影響で私も小学校に入学してすぐに野球を始めました。中学校では、学校の野球部と女子軟式野球チームの「福島ピーチガールズ」所属して、掛け持ちで野球をやっていました」

 福島ピーチガールズは、藤田選手の出身地である福島県で唯一の中学女子軟式野球チームであり、週末にグランドに集まって練習や試合を行っていた。そのため、平日は学校の野球部の練習に参加していたが、試合が重なった際にはクラブチームの試合を優先する形で実力を磨いてきた。

 「掛け持ちだと毎日練習があるので、ずっと野球をしていられるのがとても楽しかったです。勉強もしなければいけませんでしたが、やっぱり野球をする方が楽しいですね」



バッティングう練習を行う藤田捺己選手(埼玉栄)

 ピーチガールズではエースで4番を任され、中学校の野球部でも男子顔負けの打球を放っていた藤田選手。
 そんな藤田選手が、進路選択の際に真っ先に頭に浮かべた高校が埼玉栄であった。藤田選手は埼玉栄を選んだ理由について、小学校時代から憧れを抱いていたことを明かす。

 「小学生の時から、埼玉栄のユニフォームをすっと着たいと思っていました。当時から埼玉栄は強かったので、強いチームで野球をやりたいとずっと思っていました」

 だが埼玉栄へ入学するとなると、親元を離れて寮生活を送ることとなる。越境入学には不安も付きまとうと思われるが、意外にも藤田選手には不安は無く、むしろ設備の整った環境で野球を行えることに胸を躍らせていたと語る。

 「女子野球部だとグランドが小さかったり、他部活と併用で練習があまり出来ない高校も多いと思いますが、埼玉栄はグランド状況や設備が整っていたので、恵まれた環境で野球が出来るなと思っていました」

【次のページ】 高校で味わった初めての挫折

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プロフィール

藤田捺己(埼玉栄)
藤田 捺己(ふじた・なつみ)
  • 埼玉栄
  • ポジション:投手、外野手
  • タイプ:右投げ左打ち
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