Interview

チーム一の野球センスを誇る平松 弘翔(大産大附)!夏ではキーマンにふさわしい活躍を!

2019.06.08

 2018年から田上秀則監督が就任し、着々と強化中の大産大附。夏へ向けて注目したい選手がいる。その名が平松 弘翔(ひろか)だ。1年生からベンチ入りを果たし、164センチの小柄ながら、パンチ力のある打撃と強肩を売りとする遊撃守備が持ち味の平松。そんな平松の歩みを追った。

難しいショートのポジションも研究を重ね、上達を見せた

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腕を組む平松弘翔(大産大附)

 大産大附の練習を見ていて、攻守ともに大きく印象に残った選手が平松だった。小柄ながら、手元までボールを呼び込んで、高速スイングで広角に鋭い打球を飛ばし、ショートの守備でもスローイングの強さが光る。

 何より堂々としたプレースタイルは他の選手にはないものがあり、一番印象に残った。チームメイトに話を聞けば、「うちのチームで一番野球センスがあるのが平松ですよ。常に結果を出していて頼もしい選手です」と口をそろえる。

 平松は和歌山出身。和歌山シニアでは、市立和歌山で活躍する緒方 隆之介とともに全国大会も経験するなど、実績が豊富だった。大産大附に進むきっかけとして、平松はいとこが大産大附で野球をやっていたこと、また中学生の時から県外志向があり、挑戦してみたい気持ちが強かった。

 入学から1ヶ月、5月で練習試合でベンチ入りを果たし、1年秋の公式戦で背番号18、2年春には背番号19でセンターのスタメンを獲得。2年夏には背番号8を獲得。2番センターとして昨夏の北大阪大会の開幕戦を経験した。

 京セラドームでの戦いについて平松は「最初は緊張しましたが、とても楽しい試合でした」と感慨深く振り返る。
 そして2年秋はショートへ転向した。これが二度目のショート挑戦で、2年春は一度、ショートを守っていたが、うまくいかず、元のセンターへ戻っていた。センターの守備については肩の強さも、守備範囲の広さにも自信を持っている平松だが、ショートでは1からのスタート。最初は全くうまくいかなかった。

[page_break:夏はチームを押し上げる原動力となる活躍を!]

夏はチームを押し上げる原動力となる活躍を!

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手にはテーピングを巻いており、バットを振り込んでいる様子がうかがえる平松弘翔(大産大附)

 それでも源田壮亮(埼玉西武)、今宮健太(ソフトバンク)の動画を見ながら、捕球技術を学んできた。一冬超えて、まだ満足いかないが、形になってきたと感じている。

 「今ではボールをしっかり見て、足を止めない意識を常に持ち、腰を低くして守っています。その意識で守るとうまくいっています」
 また冬場では、ロングティーをこなしながら、強打を磨いてきた。164センチの小柄を補うためにフォロースルーを大きく取って振ることにこだわっている。1番打者として結果を残すために打席の考え方では、「初球から強く振って仕留めることを意識しています」と、積極的な打撃を行い、二塁打を量産してきた。

 大阪大会では2回戦・3回戦では5割の数字を残したが、4回戦の履正社戦では無安打に終わり、「実力不足でした」と悔やんだ。

 夏へ向けて、磨いているのは守備だ。
 「まだ守備では不安定なところがあり、安定感を高めることをテーマに守備練習を行っています」

 さらに1番打者として出塁率にこだわる。「打撃では1番打者として、4番谷村(泰志)を回すことにこだわっていきたい。そのためにしっかりと出塁していきたい」と意気込んだ。

 類まれな野球センスを発揮し、大産大附を押し上げる原動力となれるか注目だ。

文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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