第948回 名将・前田監督からの評価も高い逸材二塁手・小松涼馬 どの舞台でも結果を残す勝負強さが最大のウリ【前編】2019年06月05日

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キューバ遠征は自分を大きく成長させてくれた



東京選抜キューバ遠征での小松涼馬(帝京)

 「ミスも出てしまい、うまくいかない事が多く、大変な時期だったと思います」

 通常ならここから冬の練習に入り、春の大会へ向けて準備することになるが、小松は前田監督から「東京代表のセレクションがあるから練習するように」と木製バットでの練習を行う。芯が小さい木製バットの対応に苦しんでいたが、11月5日のセレクションにはどうにか間に合い、快打を連発。1年生ながら代表入りを決めた。ドラフト候補や都内を代表する選手ばかりの中、20人で唯一の1年生だった。

 「セレクションで選ばれた選抜のメンバーはすごく有名な選手ばかりで緊張したのですが、なんとかセカンドで出していただきました。先輩にも声をかけてもらって、やりやすい環境でプレーさせていただきました」

 代表に選出された小松は、そこでいろいろな工夫を加えた。まずバットを短く持ち、足上げも小さくして、力のあるキューバの投手陣に対応するための準備を行った。そして、結果は実戦で現れた。

 第1戦では3回表、140キロ後半の速球を投げ込むノルヘ・ベラに対し、レフトの頭を超える適時二塁打を放ち、東京代表にとって初得点を演出。さらに5回表にも左翼線を破る適時三塁打を放ち、2安打2長打3打点の活躍を見せた。この活躍は代表エースの井上 広輝日大三)の一声が大きかった。

 「1打席目にバットを長く持ってしまって、井上さんから『もっと短く持ったら打てるから』という声が飛んで、2打席目はいい形で打たせていただきました」

 さらに最終戦の9回表、二塁打でチャンスを作り、小山 翔暉の逆転2ラン本塁打につなげた。小松も「思わずしびれました」と語る劇的な勝利。キューバでプレーし、得られたものは非常に大きかった。

 「キューバの選手は楽しんでいて、プレーに自信を持っているように見えました。僕もこの時からポジティブに考えるようになりましたが、とても役に立っています」
 キューバ遠征は野球選手・小松の成長には欠かせない大きな遠征となった。

 前編はここまで。後編ではキューバ遠征で掴んだ守備への手応え、そして夏に向けた意気込みも伺いました。後編もお楽しみに!

文=河嶋 宗一

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プロフィール

小松涼馬(帝京)
小松涼馬(こまつ・りょうま)
  • 帝京
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 身長:172センチ 体重:72キロ
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