目次

[1]140キロ後半の速球を投げるまでのプロセス
[2]4種類の変化球の投げるポイントを解説!

 21世紀枠として今年の選抜に出場。
盛岡大附をあと一歩まで追い詰めたエース・岩本 大地

 印象に残ったのは、投手としての完成度の高さだ。
常時140キロ台のストレートは回転数が高く、縦横のスライダー、カットボール、チェンジアップも器用に操る。これまで21世紀枠に出た投手で、140キロが出る投手、フォームが良い投手は見てきたが、速球、変化球の精度、フォームの精度も高い投手は見たことがない。なぜここまで高クオリティな投球が実現できるのか?その秘密を探るべく、石岡一高に足を運んだ。

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140キロ後半の速球を投げるまでのプロセス


 「甲子園が終わってから、地元の方々から声をかけられることが多くなりました」
岩本は甲子園後の反響をそう振り返る。地元・石岡市出身の岩本は地元住民にとってまさにスター。声をかけられるのも無理はない。甲子園での話を聞きながら、早速、本題の投球論に迫ってみた。

 八郷中時代からオール茨城に選ばれ全国大会を経験。当時から130キロ中盤の速球を投げ込んでいた岩本は、高校入学へ向けて硬式球の練習を行った。最初はなかなか馴染めず苦しんでいたが、キャッチボールするうちに、軽く添えるようにして投げれば良い感覚で投げられることに気づく。
「力を入れすぎると、腕の動きが固くなっていることに気づきました」

 入学してすぐに公式戦で起用されるようになったのも、順応力の高さがあったからだろう。こうして1年春にして関東大会1回戦・健大高崎戦で先発マウンドを任された。
「あのときは何も考えずに投げていたと思います。実際に通用しなかったですが、1年春から選抜ベスト8の健大高崎相手に投げる事ができてよかったと思います」

 打たれた経験を練習の糧として、岩本は体作りに取り組んだ。ウエイトトレーニングや食べる量を増やして2年時には体重を70キロから76キロまで増やした。また投球が抜けたり、シュート回転していることに気づいた岩本は下半身主導のフォームで投げる意識を高めた。

 その結果、球速も最速147キロまでレベルアップ。岩本自身、「1年生の時と比べても目一杯力を入れなくても速いボールを投げられるようになった」と手応えを感じていた。ただそれだけでは通用しないと感じたのが2年春の県大会の日立一戦だ。立ち上がり146キロを連発するも、5回途中まで4失点で負け投手となった。この試合で岩本は速さにこだわることを辞めた。

 「あの時期は高校に入って球速表示としては一番出ていた時期だと思います。ただ結果として出なかったので、速いだけでは通用しないんだなと感じましたね」

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