Interview

今年がラストチャンス!並々ならぬ決意で臨むPL戦士・中山悠輝(東京ガス)

2019.05.16

 全国各地で都市対抗出場がかかった二次予選が本格化している。7年連続22回目の出場を狙う東京ガス。PL学園から東京ガス入りし、6年目を迎える大型内野手・中山悠輝は並々ならぬ決意で今シーズンに臨んでいる。

同世代のプロとプレーする中で痛感した実力不足

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中山悠輝(東京ガス)

 昨年は社会人選手として侍ジャパンU-23代表入り。第2回 WBSC U-23ワールドカップでは、3試合に出場し、計5打数1安打2四球に終わった。だが、その3試合は前半3試合で、10月23日のオランダ戦以降の試合の出場がなかった。中山は実力不足を痛感した大会となった。
 「同世代でプロとプレーしている選手と一緒にプレーをして、実力のなさを痛感して、体の細さも感じました。冬場は筋力トレーニングをして5,6キロ体重を増やしました」

 筋力トレーニングだけではなく、主将でもある中山はチームメイトと話し合い、昨年12月から1か月間、2万スイングをすることを徹底した。

 「積み重ねたものをしっかりとスポニチ大会で発揮しよう」
 と臨んだ3月のJABA東京スポニチ大会では、どの選手もしっかりと振り切った強いスイングができており、中山自身も3月11日の東海理化戦では4回裏に本塁打を放った。
 「あの場面は先頭打者だったので、出塁することを心がけていたのですが、想像以上の結果でした。ただ自分としては変化球の対応と追い込まれた後の打撃を課題にしていたので、良かったかなと思います」

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勝ち続ける組織を作り、都市対抗優勝を狙う!

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中山悠輝(東京ガス)

 また去年までと比べ、本塁打の内容が変わった。
 「去年まではどちらかというと(思い切り)振って飛ばすことが多かったんですけど、今年は振り込みやオフの間に筋力トレーニングで5,6キロ体重を増やしたので、自然な動きで打撃ができていて、それがたまたまホームランになったという形が多いですね」

 公式戦初戦で本塁打を放ち、上々のスタートを切った中山だが、その後のスポニチ大会では目立った活躍ができなかった。
 「野手が投手を助けるというテーマでやっていたので、それができなかったのは今後の課題です」

 主将として臨む今シーズンは、チームのために動く、考える時間が増えた。
 「自分が打てなくても勝ち続ける。勝ち続ける組織というのを求めてきました。目指すは都市対抗優勝です」と目標を語った中山。

 そしてドラフト候補としても期待がかかる中山は、「NPBを目指すのならば、今年がラストチャンスだと思っています」
 5月22日に都市対抗二次予選初戦を迎えた東京ガス。強い決意をもって二次予選に臨む中山は最高のシーズンにできるか。

文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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