第948回 柳田悠岐2世を襲名し、2020年の高卒ドライチを狙う!来田涼斗(明石商)【後編】2019年04月17日

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【目次】
[1]1年春からつかんだ名門のレギュラー
[2]自慢の俊足をさらに生かすために/来田涼斗が描く理想の選手像、そして夢

 今春のセンバツ大会で4強入りを果たした明石商の不動の核弾頭を務めた来田 涼斗(2年)。4試合で残した数字は14打数5安打8打点、打率.357。準々決勝の智辯和歌山戦(試合レポート)では先頭打者本塁打&サヨナラ本塁打を記録。春夏を通じ、史上初の快挙を達成し、注目度をさらに高めた。ここではセンバツ大会直前に敢行した来田選手のインタビューの後編を紹介したい。

 今春の選抜の顔・来田涼斗(明石商)!今、明かされる小・中学時代の伝説!【前編】

1年春からつかんだ名門のレギュラー



センバツ準々決勝の智辯和歌山戦でサヨナラホームランを放った来田涼斗 ※写真=共同通信

 中学卒業後は兵庫・明石商業に進学。50校近い高校からの勧誘が舞い込む中、地元の公立校を選択した理由は「狭間監督の存在が大きかった」。
 「選手一人ひとりと真剣に向き合いながら熱心に指導する監督さんの姿を見ていて『この人の下で高校野球生活を送りたい』と思いました」

 兄・渉悟さん(現日本体育大)が明石商の野球部出身だったことも選択を後押しした。
 「兄は最後の夏に兵庫大会決勝まで勝ち進みながら甲子園出場を果たせなかったので。その無念の思いを兄と同じ高校に入って晴らしたいという気持ちもありました」

 「1年春からレギュラーを獲る」。そんな強い思いを引っ提げ、明石商野球部の門を叩いた来田は1年春から背番号20をつけ、1番打者としてヒットを量産。これ以上ない順調な高校野球生活のスタートを切ったが、来田は「あの頃が一番精神的にしんどかった…」と苦笑いを浮かべながら回想した。
 「3年生がいるチームでぼくが1年生で1番を打っていたので…。3年生の分の思いも背負っていたのでなにがなんでも結果を出さなければという一心でした。最初から自信があったわけではなく、とにかく無我夢中でやるしかなかった…」

 プレッシャーと戦う15歳を救ったのは、当時の3年生部員から贈られた言葉の数々だった。
 「『1年生なんやから。結果なんか気にせんと思い切りやれ!』とか『ちゃんと実力で選ばれてるんだから。上級生のことは気にしないで堂々とプレーしてこい!』といった言葉を先輩方がたくさんかけてくれて…。それはもう、すごく嬉しかったです。いいチームに入ったなと心から思いました」

 1年夏には背番号16をつけ、甲子園に出場。チームは延長の末、8対9で八戸学院光星に惜敗を喫し、初戦で姿を消したが、来田は1番・レフトでフル出場し、2安打をマーク(試合レポート)。決勝点につながる失策も記録するなど、攻守に貴重な経験を積んだ。

 「球場の声援もすごかったですし、緊張しましたが、打席に入って集中した途端、すべての音が消えました。初球からフルスイングできたこと、そしてストレートを狙っていたところにきた変化球に対応できたことが嬉しかった。でも最終回のエラーは今でも忘れられないです」

【次のページ】 自慢の俊足をさらに生かすために

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プロフィール

来田涼斗(明石商)
来田 涼斗
  • 明石商
  • ポジション:中堅手
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 身長・体重:180センチ・82キロ
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