目次

[1]冬のベースは「明治神宮大会・星稜戦」
[2]「何事にも動じず」日本一へ

 センバツ大会第4日第2試合で昨秋東北王者・八戸学院光星(青森)との初戦を戦う昨秋中国チャンピオンの広陵(広島)。部員88人の大所帯ながら名将・中井 哲之監督の下、結束力を持った戦いがチームの伝統となっている。

 そこで今回はエース右腕・河野 佳(3年)をはじめ多彩な投手陣もマスク越しにリードする主将・秋山 功太郎(3年・捕手)と、2年生のまとめ役であり、遊撃手・主軸も務める宗山 塁の2人に、チームのこと、自分たちのこと、そして目指す頂について大いに語ってもらった。

冬のベースは「明治神宮大会・星稜戦」


―― いよいよセンバツですが、まずはお2人に昨秋の結果を踏まえ、チームと自身がここまで取り組んできたことを教えてください。

秋山 功太郎主将・捕手(以下、秋山)  チームとしてはバッティング。個人としてはキャッチング・ブロッキング。あとはリードでの配球面。リズムが悪い時にリズムを変えて大量失点を防ぐようにすることを心掛けています。

宗山 塁遊撃手(以下、宗山)  自分は個人としてスピードとパワーの不足を秋までは感じてたので、冬は体幹トレーニングから下半身・上半身をバランスよく、柔軟性を考えながら「力強く行う」ことを意識して多く行ってきました。

―― 秋山捕手が先ほど話したリード面の話はやはり明治神宮大会・星稜(石川)戦で大量失点して0対9、7回コールドで敗れた苦い経験があったからですか?

秋山  あの試合、4回表に7失点したんですが、投手が苦しんでリズムが悪くなって、投げ急いでいた時に自分がタイムを取ったりリズムを変えていればあのようにはならなかったんです。どんどん投げさせてしまって、守備のリズムも悪くなり、記録に現れないエラーもたくさん出てしまったのは、全部自分の責任だと思っています。

 自分がリズムを変えていれば取られても3点くらいだと思うので、冬は自分がミットを構えるタイミングなどを変えられるようにすることを取り組んでいました。

―― では、そういったことを心掛け、ブルペンで受けた投手陣の成長はいかがですか?

秋山 投手陣も身体づくりはしっかりやっているので、受けていてもスピードは増している実感はありますし、全員の投手が「考えて投げている」ということを感じます。

 秋は自分たちのフォームを気にしすぎて、相手打者に向かって投げていない傾向もあったのですが、この冬は「どうやって相手打者を抑えるか」という思考で投げている。成長していると思います。

―― 秋山捕手は投手陣とどのようなコミュニケーションを?

秋山 ブルペンの場合、たとえば外角に投げるときでも場面を想定し僕からサインを出して投げるようにしています。

―― 対して打撃面で言えば、やはり星稜の奥川(恭伸・3年)投手を最終的に打ち崩すことがセンバツ制覇のポイントになると思います。明治神宮大会の経験を踏まえて冬はどのようなことに取り組んできましたか?

宗山  (中国大会準決勝で対戦した)西 純矢・(創志学園3年)投手も変化球はよかったんですが、少し制球にばらつきがあった。そこで西投手に対しては甘いボールを見逃さず打って結果につながったんですが、奥川投手は変化球の精度もよくて完成度が高かったんです。

 ですので、冬場は相手投手が崩してくるボールに対して、自分たちが崩れずにしっかりスイングすることを心掛けて練習しました。