同じ98年世代の投手に負けたくない!ドラフト候補・立野和明(東海理化)の意気込み!
今年の社会人は高卒3年目投手トリオに注目だ。太田龍(れいめい-JR東日本)、河野竜生(鳴門-JFE西日本)。そして東海理化の立野和明(中部大一-東海理化)だ。
181センチ77キロと恵まれた体格から投げ込む速球の最速は152キロ。さらに多彩な変化球で奪三振を量産する右の本格派だ。3月12日のスポニチ大会で13奪三振の完投勝利を挙げ、各球団のスカウトの評価を挙げている。そんな立野から今年にかける意気込みを聞いた。
チームの勝利を目指す中で、プロを実現したい
立野 和朋投手
3年間で大きな進化を見せた。1つずつ自分の取り組み、目的、意志をしっかりと発する立野の姿を見て、人間的にも成長した姿を感じられた。
2年秋まで愛知県内では潜在能力の高さは知れ渡っていたが、一気に才能を開花させたのが、3年春の県大会では最速141キロを計測。夏の愛知大会でも1回戦・尾西戦で5者連続含む11奪三振、7回完封の好投を演じた。こうしたピッチングを評価され、東海地区の名門・東海理化からオファーを受けた。
「まさか自分が社会人野球の名門チームでプレーできるとは当時は想像できませんでした」
そして立野は高卒3年でプロ入りすることを目標に掲げ、日々の練習に取り組んだ。高校時代より高度な野球を学びながら、成長を見せていった立野は昨年の高卒2年目からブレイクを果たす。
補強選手として出場した都市対抗ではリリーフ登板。さらに、日本選手権では延長12回を投げ、10奪三振の好投。11月末から12月前半に行われたアジアウインターリーグでは、最速152キロをマークした。この2年間について立野は
「野球を集中させてもらえる環境でした。高卒3年でプロに行く、そしてチームの勝利のために自分のレベルを高めることをテーマにやってきたので、成長できたと思います」と振り返る。
インタビューに答える立野 和朋投手
勝負の3年目。同じドラフト候補として注目されている同い年の太田龍(JR東日本)、河野竜生(JFE西日本)や、同い年のプロの投手は大きな刺激となっている。
「やはり意識はしますね。2人に負けたくない思いは強いです。そして、プロで活躍する投手を見ていて、すごいなと思いますし、刺激になります」
今年の目標はプロ入り。その前にチームの勝利に貢献することだ。
「今年こそチームの勝利に貢献していきたいですし、そういう過程の中でプロにつながっていければと思います」
今年はエースとして都市対抗に導く活躍を見せることができるか。勝負の3年目は最高の年としたい。
文=河嶋 宗一