第909回 山梨学院の曲者・菅野秀斗 卓抜したバットコントロールは独特の感性から生まれた2019年02月16日

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【目次】
[1]小倉氏からどんな教えを学んだのか?
[2]理想的な打撃を求めて

 山梨学院の打者では高校通算34本塁打の野村 健太が注目されるが、同じく大きく注目したいのが二塁手の菅野 秀斗(かんの・しゅうと)だ。前橋育英戦では4打数4安打4打点を記録するなど、関東大会では12打数7安打、4打点と大活躍を見せた。

 何といっても魅力が内外角、低めを拾い長打・安打にできる打撃技術、イチローばりにボール球だと思うコースを拾って安打にしてしまう反応の良さ、俊敏な二塁守備、走塁を見ると、まさに野球センスの塊という表現がぴったりだ。
 年間、球場で多くの選手を見てる中でも、菅野というプレイヤーは他の選手にはない独特の感性を持っていて気になって仕方ない。

 そんな菅野の考えを知るべく、これまでのルーツ、取り組みを追った。

小倉氏からどんな教えを学んだのか?



菅野秀斗(山梨学院)

 4人兄弟の末っ子で、兄は野球、父も社会人野球までやっていたという野球一家の下に生まれた菅野。

 「物心がつく頃には野球をやっていました」と振り返る。日野市立南平小では軟式野球でプレーし、日野市立七生中では八王子シニアに所属する。八王子シニアのチームメイトには谷 幸之助関東一)がいた。

 谷を含め個性的な選手が多く、主将を務めた菅野はまとめるのに苦労したと振り返るが、それでも信頼感は厚く、谷は「やっぱり自分の練習はしっかりとやっていましたし、3年生でチームを引退しても菅野は練習をしっかりとやっていましたよ」と菅野の取り組む姿勢を評価していた。

 そして3年時にはいくつかの強豪校からの誘いを受け、誘われた学校の練習を見て、山梨学院に進むことを決断した。



秋季関東地区大会での菅野秀斗(山梨学院)

 アピールしたのは、バッティング。2年春からベンチ入りを果たした。
「最初はバッティングを買っていただいていました。そこでチームに貢献して使っていただけるようになったと思います」

 2年夏には甲子園デビュー。高知商との打撃戦に敗れたが、4打数2安打2打点を記録。
「率直にいって楽しかったです。チャンスで回ってきたりして、正直緊張というよりは楽しめていたので、そういうモチベーションでいたから打てたのかなと思います」と淡々と甲子園デビューを振り返った。

 そして新チームではコーチに就任した小倉清一郎氏から多くの事を学んだ。小倉氏からは配球、フォーメーションなどを学んだ。特に二塁手である菅野はフォーメーションについて厳しく指導を受けた。

 「教えてもらう内容は本当に高度で、フォーメーションについてはこんなやり方があるのか!と驚きを隠せませんでした」
 フォーメーションを学びつつ、打撃では打撃フォーム、配球の読み方も指摘を受けた。

 菅野自身、長打・短打を打ち分けられる選手になりたいと思いから小倉氏からそれができる打ち方を学んだ。ただ小倉氏の教えが100パーセント合ったわけではない。正直に言えば合わなかった。

 名コーチの指導は受ければすぐに打てる特効薬ではない。ただ菅野は自分の引き出しを広げる意味で学ぶことができたと振り返る。

【次のページ】 理想的な打撃を求めて

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プロフィール

菅野秀斗(山梨学院)
菅野 秀斗(かんの・しゅうと)
  • 山梨学院
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投げ左打ち
  • 身長・体重:170センチ・72キロ
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