第903回 千葉の速球投手に負けたくない! 投打の大黒柱・綾部郁海(我孫子) 2019年02月15日

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【目次】
[1]綾部を支える変化球とフォームのメカニズム
[2]目標の145キロ越えへ研究を怠らない

 古豪・我孫子。その復活へのキーマンとなりそうなのがエース・綾部 郁海(いくみ)だ。180センチ81キロの体格から、横回転が強い投球フォームで130キロ後半の速球、縦横のスライダーを織り交ぜ勝負する右の本格派。知る人ぞ知る好投手で、夏になれば、一気に話題になる可能性を持った投手を先取りしてピックアップしたい。

 投手だけではなく、打者としても3番に座り、最も長打力を秘め、本塁打を量産する。そんな投打の柱である綾部の歩み、決意に迫っていきたい。

綾部を支える変化球とフォームのメカニズム



インタビューに答える綾部 郁海投手

 良い選手はグラウンドに立つだけでも絵になるというが、綾部もそれにあたるだろう。何よりお尻の大きさ、下半身の太さがほかの選手とは段違い。我孫子グラウンドに立てばひときわ存在感が引き立っていた。冷静で淡々と練習に取り組み、自主練習では柴田遼太郎監督と話し込む。大人びた印象を受ける。

 

 そんな綾部の足跡を振り返ると、柏第五中では軟式でプレー。120キロ後半の速球を投げる投手として注目されていた。我孫子に進むきっかけはグラウンドなどの優れた環境だった。

 そして綾部は1年秋から県大会で先発登板するなど、早くも主戦投手として活躍。高校2年生になると130キロ後半まで速くなったが、ストレート以上に自信を持つのが縦横2種類のスライダーだ。横はカウントを稼ぎ、縦は空振りを奪うために使っている。ストレートとスライダーのコンビネーションで投球を組み立て、強豪校の打者と渡り合う大きな武器となっている。

 ではスライダーはどういう意識で投げているのか?ポイントは中指だ。
 「横スラは、中指を縫い目にかけて、自分は引っかける感じで投げます。縦スラも基本中指なんですが、けっこう縦に引っかけちゃう感じで投げていて、抜く感じでは投げてないので、落としに行くという感じで投げています」

 また縦スライダーを導入するきっかけは、自分の手の大きさが関係している。
 「自分は手が小さくてフォークとか投げられないんですが、落ちる変化というのは必須だと思っていたので、縦スラが一番投げやすいかなと思って取り入れました」

 そしてより速い直球を投げるために投球フォームも重要になる。綾部の投球フォームは左足を巻き込んであげていき、上半身を一気に回旋させる動きは浦野博司(北海道日本ハム)を彷彿とさせる。投球フォームについて意識している点を問われると、
 「腰の回転を意識して投げています。足を上げた時は股関節に力を入れる感じで溜めているんですが、自分はけっこうインステップなので、そこから大きく鋭く回転して投げることをイメージしています。今のフォームは中学時代から意識して投げていて、ほとんど変わっていません。高校に入ってしっかりとトレーニングをして力強さが出たと思います」

 自分の弱みを強みとする。それが今の綾部を作り上げた。

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プロフィール

駒井 祐亮
綾部 郁海(あやべ・いくみ)
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投右打
  • 身長・体重:180センチ81キロ
  • 柏第五中-我孫子
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